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ベトナムの近代的な薬局チェーン、パンデミックを経て急成長

<写真:Tuoi Tre>
ベトナムでは2021年の医薬品に対する支出が66億ドル(約9138億8550万円)に達し、それに伴って薬局チェーンが急成長している。
同国のヘルスケア市場は2020年時点で162億ドル(約2兆2430億円)とされ、同国の国内総生産(GDP)の6%を占めている。
医療費総額は2017年の161億ドル(約2兆2290億円)から2021年には200億ドル(約2兆7690億円)を超え、2025年には233億ドル(約3兆2259億円)、2030年には338億ドル(約4兆6796億円)に達する見込みであり、2020年から2030年の年平均成長率は7.6%と予想される。
ベトナム評価レポート社(Vietnam Report)が10月〜11月に実施した調査によると、今年1月〜9月の医薬品製造・流通・貿易企業の90%近くが2021年同期と比較して増収となり、約80%が増益を記録した。
調査に参加した専門家は、新型コロナウイルスの大流行が様々な形で製薬業界の収益構造により早い変化をもたらしたと推測している。
新型コロナウイルス発生後には多くの人々が病院への通院から、薬局での治療薬や健康補助食品の購入に切り替えた。
こうした状況を受け、「ロンチャウ(Long Chau)」「ファーマシティ(Pharmacity)」「アンカン(An Khang)」といった薬局チェーン大手は、2025年までに国内市場シェアの16%に達する7300店舗を展開することを目標としている。
政府が医薬品小売業に対し、処方箋薬の管理強化や電子処方箋の導入といった厳しい規制を徐々に導入する中で、これらの近代的な薬局チェーンが伝統的な薬局から市場シェアを獲得しているという。
公立病院が医薬品の調達に慎重であることも、薬局に大きなメリットをもたらしている。
薬局の売上高に占める市販薬の割合は2021年に10%となり、2022年第1四半期末時点でも改善傾向が続いている。
専門家らは新事業の出現によって今後の市場競争が激化すると予想している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。