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AIバーチャル・シンガー「アン」のデビュー、世間の反応は鈍い
<写真:VnExpress>
ベトナム初のAIバーチャルシンガーである「アン」が登場して2週間ほど経つが、人々の印象には残っておらず、批評家はアンの容姿と歌唱力に原因があるとしている。
ファースト・ミュージックビデオ「Lam Sao Noi Thuong Anh(How to Say I Love You)」の再生回数は18万2000回程度で、他のアーティストと比べても低い。
Google Trendsのデータでは、デビュー直後の3月14日〜16日に掛けてアンと曲が最も検索されたが、それ以降の数値は90%以上減少した。
多くの人はアンが「歌う機械」のように見えると考えており、アンの歌唱法は機械的でシンプルなため、曲が予測可能で当たり障りのないものになっている。
音楽家のドゥオン・カム氏によると、アンの外見はあまり人間的ではないため、MVがYouTubeによくあるアニメーション・イラスト入り動画のように見え、声には感情や適切なストレスがない。
また、YouTubeのMVのコメント欄には表情や唇、目の動きがずれていることを指摘する声が多く寄せられた。
アンの制作者であるBoBo Studioの創設者ボボ・ダン氏は、ソーシャルメディア上のコメントやフィードバックを取り入れてアンの改良に役立てたいとしている。
アンは8月にミニアルバム、12月に2つ目のMVをリリースする予定であり、デビュー曲のようなバラードではなく、高い音程でアップビートな曲を披露し、ビジュアルやCGIも自然に見えるように改良される予定である。
海外ではバーチャルシンガーがMVを発表するだけではなく、ライブの開催やグッズの販売も行っており、現実のアーティストよりも高額となることも多い。
バーチャル・シンガーは日本や中国、韓国をはじめとするアジアの主要なエンターテインメント市場を席巻しており、中には本物のアーティストに匹敵するほどの人気を誇るバーチャル・シンガーも存在する。
調査会社iiMediaのレポートによると、中国のバーチャル・アーティスト業界は2020年に35億人民元(約670億6192万円)、2021年に60億人民元(約1149億6330万円)を生み出している。
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