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ホーチミンの洪水対策プロジェクト、7年経っても約50%

2023年04月27日(木)10時04分 公開
ホーチミンの洪水対策プロジェクト、7年経っても約50%

<写真:VnExpress>

 

ホーチミン市では7年前に同市を慢性的な都市型洪水から救うことを期待され、10兆ドン(約569億1700万円)以上を掛けたプロジェクトが着工したが、現時点での進捗は約50%に留まっている。

 

同プロジェクトはサイゴン川沿いの650万人が住む570k㎡に及ぶ地域で、高潮による洪水管理と気候変動への対応を目的として2016年6月に開始した。

 

建設移転モデルの下で投資された同プロジェクトは1・4・7・8区、ニャーべ郡、ビンチャイン郡を通る防潮水門6つがあり、川沿い7.8kmに渡って複数の堤防が含まれている。

 

着工当初は3年以内の完成を目指していたが、資本不足を理由として2018年4月に一時中断した。

 

また、プロジェクトの施工者であるTrung Nam BT 1547社との契約は2020年6月に満了となっており、更に同市が延長契約を締結していなかったため、2020年11月から再び完成が延期された。

 

2021年4月に当時の首相であったグエン・スアン・フック氏はホーチミン市に対し、国家銀行やBIDVと連携してプロジェクトの資金を提供するよう命じ、同年11月に作業が再開されたが、進められた作業は非常に遅々としたものであった。

 

同市ニャーべ郡フースアン街区のムオンチュオイ(Muong Chuoi)運河排水ゲートは95%完成しており、既に同プロジェクトの完成に向けて40世帯が移転して来ている。

 

同市7区のタントゥアン(Tan Thuan)運河の水門もほぼ完成しているが、その後の作業に進展は見られず、現在でも潮が満ちた際には洪水が屋内に流れ込むという。

 

同市8区のドイ(Doi)運河に設置された水門も約90%が完成しているが、作業が再開されない状態である。また、同市1区のタウフー(Tau Hu)運河に建設された水門も97%が完成した状態で止まっている。

 

作業を再開する様子が全くないため、周辺の人々がプロジェクト用地の一部を埋立地として利用したり、鶏の飼育を行うほどである。

 

政府は2021年に同市当局にプロジェクト完成に責任を持たせるとともに、完成を確実にするために不合理な経費を削減するように決議を出した。

 

しかし、建設移転契約の問題で銀行が資金を融通できなくなり、プロジェクトは止まったままの状態である。

 

長引く遅延によって融資利息や人件費、機械代などで6000億ドン(約34億1500万円)以上の費用が発生している。

 

同市のブイ・スアン・クオン副議長によると、現在のプロジェクトの最大の問題は資金調達であり、同副議長は可及的速やかな作業再開を目指し、関連部門への解決策指示を約束した。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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