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ネット上の性的虐待が増加傾向、子供を守るための対策が必要
<写真:VnExpress>
ベトナムでは今年第1四半期に警察が扱った135件のオンライン児童虐待のうち、116件がセクシャルハラスメントに関するものであった。
公安省サイバーセキュリティ・ハイテク犯罪対策局のレー・ニャット・ティン氏によると、大半の場合に犯罪者が児童に対してポルノビデオを見せたり、性行為を要求していたという。
最近の統計では子供たちにとってセクシャルハラスメントがオンライン上の最大脅威になっていることが明らかになっている。
第2位はいじめ、第3位は子どもを犯罪に巻き込むこと、4位は未成年者に対する有害なコンテンツの流布であった。
同氏は「一般的にベトナムでは子供たちが幼少期からインターネットを利用することが許されていることが問題の原因の1つである」と指摘する。
昨年実施されたGoogleの調査では、ベトナムの平均的な子供は9歳でスマートフォンを使い始めており、世界平均よりも4~6年早いことが明らかになっている。
国連児童基金(ユニセフ)のベトナム副代表であるリズリー・ミラー氏によると、ベトナムは古い規定では対応不可能な新しいデジタル犯罪を補償するため、刑法の調整を検討するべきである。
最近の暴力や虐待の事例の中には、現行のベトナムの法律では規制されていないものが出てきている。
同氏はベトナム政府に対して、民間企業が当局と協力して児童虐待に関連するオンラインコンテンツを選別し、ブロックすることを許可する様に提案した。
ユニセフが昨年8月に発表した報告書によると、調査対象となった994人の12~17歳のうち、23%が「過去1年以内にオンライン動画や写真の形で性的コンテンツを偶然見たことがある」と回答している。
また、同調査ではオンラインで性的嫌がらせを受けた大半の子供が「意味がない」と思い、両親や保護者への相談を行っていないことが明らかになった。
情報通信省情報セキュリティ局のチャン・ダン・コア副局長によると、ベトナム総人口の25%に当たる子供2470万人のうち3分の2がオンラインを利用している。
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