ローエンド市場が活況、飲食業界がより強固に

2023年06月07日(水)11時09分 公開
ローエンド市場が活況、飲食業界がより強固に

<写真:VnExpress>

 

世界的な景気後退で消費が抑制される傾向にあるが、ベトナムでは外資系飲食チェーンが急速に拡大しており、国内市場がより強固なものとなっている。

 

ローエンド市場とZ世代をターゲットにしたフレッシュアイスクリームとお茶のチェーン店である中国のMixueは、ベトナムでの運営開始から約5年でフランチャイズを通じて店舗数が1000店舗に到達したことを発表した。

 

トップクラスのF&Bブランドはパンデミック後にチェーン店を拡大しており、Highlands Coffeeは2月時点で2021年3月比較で63.5%増の約600店舗を展開している。

 

Trung Nguyen E-Coffeeは2021年3月の308店舗から2023年2月には620店舗とほぼ倍増した。

 

Phuc LongはMasanグループから資本を受けた後、2021年3月にはわずか80店舗であった店舗を、132の旗艦店と770以上のキオスクを含む900以上の店舗に急拡大している。

 

iPOSのF&B市場に関するレポートによると、F&B市場はパンデミック後に急回復を見せ、2022年の売上高は139%増の610兆ドン(約3兆6200億円)に達した。

 

同市場は2023年に18%で拡大し、2026年には1000兆ドン(約5兆9300億円)を達成すると予測されている。

 

また、2022年のベトナムのレストランやコーヒーショップの数は2021年比39%増の約33万8600店となった。

 

iPOSによると、今年の市場では大手チェーンによる市場シェア争いが激しくなる一方で、小規模チェーンはより慎重になっていくという。

 

また、Phe La、Katinat Saigon Kafe、Cheese Coffeeといった新出ブランドの店舗拡大も予想される。

 

ロンベト証券のレポートによると、2023年後半からF&B業界はより堅調になる。また、ベトナムの消費者はよりリーズナブルな価格の商品を選ぶ傾向があり、観光業の回復なども伴ってF&Bへの消費継続が可能であるという。

 

F&B業界ではデジタル化が競争優位を築くために避けて通れないトレンドになっており、iPOSの調査によると、82.8%のF&B企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に着手していることが明らかになった。

 

しかし、大半は販売管理ソフトウェアの使用にとどまっている。DXは企業が自社の発展やビジネスモデル、方向性を振り返るきっかけになり、F&B業界にも変化をもたらすという。

 

 

[© poste-vn.com 2012-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板