おすすめのプロモーション
ベトナムの認知症患者、75%が適切な診断を受けられず: 専門家
<写真:Tuoi Tre>
早期の診断と治療は認知症の進行を遅らせる役割を果たすが、ベトナムの保健専門家によれば、同国の患者約75%が適時に診断を受けていない。
この数字は9日午前、ホーチミン市に位置する国防省傘下の第175軍病院がベトナムアルツハイマー病・神経認知障害協会と連携して行った、公衆衛生コンサルテーション・プログラムにおいて公表された。
第175軍病院の副院長であるチュオン・ディン・カム准教授は「アルツハイマー病は記憶、思考、日常業務の遂行能力を損なう脳の疾患である」と説明した。
アルツハイマー病は最も一般的な認知症の一種であり、最大の危険因子は加齢である。アルツハイマー病患者の8%は60歳以上であり、80歳以上の約17%が罹患している可能性が示されている。
多くの患者が認知機能の障害を経験し、日常生活での他人への依存が増加するが、カム准教授によると、これは患者や介護者、家族、社会全体に大きな影響を及ぼすという。
しかし、多くの認知症やアルツハイマー病は高齢者の一時的な混乱と誤認され、適切なケアが提供されていない。
ベトナムアルツハイマー病・神経認知障害協会の副会長であるチャン・コン・タン博士は、同国が2017年に高齢化が進行する国として挙げられたことに言及し、現在、人口の10%以上が60歳以上であることを指摘した。
疾患の予防意識の高まりと科学技術の進展に伴い、国の平均寿命は伸びているが、平均寿命の増加とは別に、認知症や変形性関節症、心血管疾患の患者数も増加している。
高齢や糖尿病、高血圧、ストレス、不眠症、不安、脳卒中の後遺症、外傷性脳損傷、喫煙は認知症のリスクを高める要因となる。
認知症を予防するためには、健康上の問題がある場合、適切な治療を受け、喫煙を避ける必要がある。
また、定期的な運動、バランスの取れた食事、十分な水分補給、社会活動、新しい知識の習得も推奨されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。