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Mixueフランチャイズの困難、急増する店舗と本部による値下げ

<写真:Vietnamnet>
中国最大手の激安ミルクティーチェーンであるMixue(ミーシュー)はベトナムで急激に店舗数を伸ばしているが、本部による突然の価格改定政策と急増した店舗数の影響で、フランチャイズ店経営者たちが厳しい経営環境に直面していることが明らかになった。
ベトナムのMixueは市場シェアの拡大を目指して製品価格を20〜25%引き下げたが、原材料価格は8〜10%しか下げられておらず、結果として多くのフランチャイズ店が大きな損失を被っているという。
黒蜂蜜茶や四季烏龍茶、生冷レモネードといった製品の価格は、以前の2万ドン(約122円)から1万5000ドン(約92円)へと大きく下がった。
同様に、四季春桃茶は2万5000ドン(約153円)から2万ドン(約122円)へ、レモンティーは2万~2万2000ドン(約122〜135円)から1万5000~1万7000ドン(約92〜104円)へと引き下げられた。
しかし、原材料の価格は8~10%しか下がられていない状況である。
ホーチミン市の一部の店舗関係者からの情報によれば、賃貸料や経費が増加する中、販売価格の値下げは大きな打撃となっている。
あるフランチャイズ店では2億ドン(約122万円)以上の原材料を購入した直後に、原材料価格が8%下がり、1100万ドン(約6万7300円)近くの損失を出した事例も報告されている。
また、一部の店舗オーナーは、赤字対策として店舗の閉鎖を考慮しているという情報もある。
ホーチミン市ビンタイン区のMixueフランチャイズ店の代表であるグエン・ヴァン・トゥアン氏は、Mixueブランドの投資を決定した際、大きな市場潜在性を見込んでいた。
しかし、現在の市場環境は当初の予想とは異なり、厳しい経営が続いている。
2023年3月に店舗をオープンした別のオーナーは、開店当初の好調な売上が、半径2km圏内に新たなMixue店舗が4店舗オープンしたことで減少したことを明らかにした。
1日1000万ドン(約6万1200円)あった売上が、200万~300万ドン(約1万2240〜1万8360円)しか稼げなくなり、経営店舗の10店舗中7店舗が赤字、残り3店舗が損益分岐点上という厳しい状況が続いているという。
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