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ベトナムの人口高齢化、60〜70歳の多くが生計のために街に出る
<写真:tuoitre.vn>
2011年以降のベトナムは公式に人口高齢化の段階に入っており、高齢者の健康管理と寿命の延長が注目すべき重要な課題の1つである。
ホーチミン市保健局のグエン・ヴァン・ヴィン・チャウ副局長によると、同市は2024年から60歳以上の全ての人に対して健康診断を実施する予定となっている。
これは23日に同市で開催された「ホーチミン市における人口高齢化への適応、高齢者の健康管理活動からのアプローチ」というワークショップの中で明らかにされた。
また、同市人口家族計画局のファム・チャン・トゥン局長によると、ベトナムの人口高齢化は非常に速いペースで進行しており、世界で最も速いペースの1つである。
1979年〜2009年の30年間で、60歳以上の人口は年間0.06%増加したのに対し、2019年から2021年のわずか2年間で、ベトナムの人口は207万人増加し、その中で60歳以上の人口も170万人増加した。
公安省の国民データベースによると、2022年2月9日時点で、ベトナムの60歳以上の人口は1617万9824人に達している。
ホーチミン市だけでも2023年12月1日時点で、60歳以上の人口は133万8680人に達し、総人口の12.24%を占める。
同市開発研究所のレ・ヴァン・タイン氏によると、60〜70歳の多くの人々が生計を立てるために、街へ出て商売をしているという悲しい現実があるという。
多くの高齢者が受け取る年金は低く、社会保障や社会援助を受けられない高齢者の割合も高く、増加傾向にある。
家族による高齢者のケアが99.5%を占めているが、家族のケア能力は減少しているため、高齢者のケア責任は徐々に社会へと移行していく。
このような状況を背景に、ホーチミン市人文社会科学大学地理学部のグエン・クアン・ベト・ガン副学部長は、人口高齢化の課題に対処するための総合的な解決策の1つとして、高齢者に優しいコミュニティと都市を構築するためのいくつかの基準を選定することを提案している。
これには高齢者に適した空間設計、高齢者施設と社会福祉施設の開発、高齢者向けの交通インフラ、コミュニティ支援と医療サービスの促進などが含まれる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。