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狂犬病リスクが高いハノイ、放し飼い犬の処分措置を強化
<写真:tuoitre.vn>
ハノイ市は狂犬病の発生を防ぐため、野放しにされている犬を積極的に処分する措置を強化している。
特にソクソン郡は現在、狂犬病の発生が懸念されるホットスポットとなっており、複数の住民が犬に咬まれて狂犬病に感染するリスクに晒された状態にある。
7月末には、ソクソン郡内のミンフー、ヒエンニン、タインスアンの各村で狂犬病が発生し、3匹の犬が原因で10人が狂犬病ウイルスに曝露された。
これらの住民は、傷の処置を受け、狂犬病ワクチンと抗狂犬病血清を適切に接種されている。
特に深刻なケースとして、観光地であるベト・フー・タイン・チュオンの警備員が、狂犬病に感染した犬に額を咬まれた。
傷を負った部位は中枢神経に近く、極めて危険な咬傷であった。
ハノイ市の保健当局は、今後も市内での狂犬病の拡大が懸念されると警戒を強めている。
2024年に入ってから、ソクソン郡で6件の狂犬病発生が確認され、27人が予防的治療を受けている。
このうち、12人が直接咬まれた被害者であり、15人が犬の世話や処理に関わったことによりウイルスに曝露された。
ハノイ市当局は、飼い犬が放し飼いされている場合、見つけ次第捕獲し、飼い主が48時間以内に引き取りに来なければ、処分する方針を厳格に実施している。
特にヒエンニン村では、放し飼いの犬を捕獲し、指定された場所で処分しており、先週だけで7匹の犬が処分され、1件では飼い主が引き取りに来て罰金を支払った。
ソクソン郡は、ハノイ市内で最大の犬の飼育頭数を誇り、約9000匹の犬が飼われているが、犬の数が多く、頻繁に変動するため、狂犬病の予防接種が困難となっている。
また、ソクソン郡は狂犬病が頻発するタイグエン省に隣接しており、隣接地からの感染リスクも高い。
ハノイ市は、2025年までに狂犬病の安全地域を目指しており、すでにいくつかの地区では狂犬病が根絶されているが、ソクソン郡のようなリスクの高い地域では引き続き厳しい対策が求められている。
全国的には、2024年に入ってから60人が狂犬病で死亡しており、この数は他の感染症による死亡者数を大きく上回る状況である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。