おすすめのプロモーション
ベトナムで増加する近視、50年までに9割の子供が屈折異常
<写真:tuoitre.vn>
世界保健機関(WHO)の最新の警告によれば、2050年までにアジア地域、特にベトナムを含む国々で、80%から90%の子どもが近視になる可能性があるとされている。
ベトナムにおける近視は、特に学齢期の子どもたちが一般的な屈折異常であり、都市部では子どもの約20〜40%が、農村部では10〜15%が近視にかかっているという。
ハノイ市やホーチミン市内の一部の学校では、近視を患う生徒の割合が50%に達する。
また、2022年8月から2023年5月にかけて、ゲアン省ヴィン市の小学校で6~10歳の約3000人の児童を対象に行われた調査では、小学生全体の約31.3%が近視であることが確認され、今後も増加する見込みとなっている。
プライマ・サイゴン眼科病院のハー・ニュー・クイン医師によると、近視は単に眼鏡で矯正可能な軽微な問題と考えられがちであるが、実際には視力喪失の主因であり、失明の原因としても2番目に多い病気である。
近視は生活の質や学習能力に悪影響を及ぼし、将来的にはスポーツや様々な体験の機会を制限する可能性があることが指摘されている。
クイン医師によると、近視の原因は主に3つあり、1つ目は遺伝で、親が共に近視の場合、子どもが近視になる確率は33%から60%に達する。一方、両親ともに近視でない場合、この確率は6%から15%にとどまる。
2つ目の原因は、現代の子どもたちが幼少期から電子機器を過度に使用していることである。ベトナムにおける調査では、1~5歳の子どもの78%が毎日数時間にわたって電子機器に触れていることが明らかになっている。
これらの機器から発せられるブルーライトは目の疲れや睡眠障害を引き起こし、長期的には近視の原因となる。また、電子機器の使用が増えることで、自然光を浴びる機会が減り、屋外での運動不足も近視のリスクを高めている。
3つ目は、目に必要な栄養素の不足である。ルテイン、ゼアキサンチン、ビタミンA、C、Eなどが不足することで、目の防御機能が弱まり、近視になるリスクが高まる。
近視の約75%は生活習慣や環境によって予防可能であり、適切な栄養と生活習慣の改善が重要である。特に、電子機器の使用方法を見直し、画面との距離を保つことが推奨されている。
クイン医師は、3~10歳の子どもは電子機器との距離を45~60cmに保つべきであるとして、十分な睡眠と屋外活動が目の健康に不可欠であると強調している。
また、ルテインやゼアキサンチンを豊富に含む緑黄色野菜やサプリメントを摂取することが目の保護に効果的であるとされる。特に野菜の摂取が難しい場合は、これらの栄養素を含む乳製品やサプリメントが推奨されている。
親は子どもの電子機器の使用時間を制限し、自然光の下での学習環境を整え、定期的な眼科検診を受けることで早期発見と適切な対応が可能である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。