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カマウ省がシンボルに海老を選択、なぜ蟹ではないのか
<写真:dansinh.dantri.com.vn>
カマウ省は新しい地方シンボルとしてエビのモニュメントを設置する方針を決定し、総投資額は2360億ドン(約14億2800万円)で、プロジェクトはカマウ市のファン・ゴック・ヒエン広場に設置される。
モニュメントは鉄筋コンクリートとセラミックで作られ、交通プロジェクト管理委員会がト・ミン・タン氏と協力しデザインおよび施工会社を選定する。
カマウ省の特産品といえばカニであり、特にナムカン地区のカニは国内外で広く知られているため、エビがシンボルに選ばれたことについて疑問の声もあがっている。
しかし、カマウ省文化・スポーツ・観光局のチャン・ヒエウ・フン局長は、エビは省にとって特に象徴的であり、経済的価値も高いことを理由に、地方シンボルとしてふさわしいと説明した。
カマウ省は2023年にエビフェスティバルを開催し、その際にエビのシンボルデザインが選ばれ、広場に設置された経緯がある。
新しいエビのモニュメントはこの旧シンボルを受け継ぎ、エビ産業の発展と持続可能なエビ生産の推進を象徴する狙いがあるという。
一方で、地域シンボルの選定に関しては慎重な意見もある。
メコンデルタ生物多様性の専門家であるズオン・バン・ニ博士は、シンボルは地域特有で独自の歴史や発展を体現するものである必要があると指摘している。
カマウ省が選択したエビは高い収益をもたらす主力商品であるため、その点で省のシンボルとして妥当であるという。
一方、メコンデルタ観光協会のチャン・フー・ヒエップ副会長は、数十億ドンの資金投入には賛否が分かれる可能性があるとし、その資金を観光振興など他の分野に振り向けるべきではないかという考えも示した。
また、エビはソクチャン省やバクリエウ省でも強みとして位置づけられているため、カマウ省にとって独自性が不足している可能性も指摘されている。
カマウ省はベトナム唯一の三方を海に囲まれた省であり、特にエビ養殖に適した環境を有している。
国内最大規模となる28万haの養殖エリアを誇り、エビ輸出額は2023年に12億ドル(約1834億6200万円)を超え、60を超える国と地域に輸出実績がある。
一方、カニもカマウ省の特産品であり、特に国内市場で高い需要を誇る。年間取引額は10兆ドン(約606億6090万円)以上に達するが、輸出は現在も中国向けの小規模な取引に留まっている。
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