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ホーチミンにおけるHIV感染者の管理状況、公衆衛生の課題

2024年12月03日(昨日)07時00分 公開
ホーチミンにおけるHIV感染者の管理状況、公衆衛生の課題

<写真:tuoitre.vn>

 

ホーチミン市では9月時点で5万2695人のHIV感染者が管理されており、そのうち4万8741人が抗HIV薬(ARV)治療を受けている。

 

この統計は11月30日に開催された「2024年全国HIV/AIDS予防啓発月間」と「世界エイズデー」に合わせた市主催のイベントで発表された。

 

ホーチミン市内全ての区・郡・町村でHIV感染者が確認されており、男性間性的接触者が感染率12.3%、性風俗従事女性が感染率3%、薬物注射使用者が感染率11%以上と、これらの高リスクグループでの感染率が顕著である。

 

この状況はホーチミン市が目指す「2030年までのエイズ終結」という目標達成に向けた大きな課題となっている。

 

ホーチミン市保健局副局長のグエン・ヴァン・ヴィン・チャウ氏によれば、HIV感染の拡大は若年層と男性間性的接触者の間で特に顕著であり、感染動向が複雑化している。

 

チャウ氏は国際的な支援が削減される中、過去の成果を維持しつつ、2025年の「95-95-95」目標達成および2030年のエイズ終結に向けた努力が不可欠であると述べた。

 

ホーチミン市人民委員会のグエン・タイン・サン副委員長は、2024年に同市8区で6000人の高リスク群が予防サービスにアクセスし、101人が新たに陽性と診断され、即座に治療が行われたことを報告した。

 

現在、8区では4403人のHIV/AIDS患者が管理されている。また、サン副委員長は国際機関に対し、2025~2026年のHIV/AIDS対策支援の継続を求め、エイズ終結に向けた協力を呼びかけた。

 

同イベントに参加したHIV患者のT.Q.M氏は「HIVは人生の終わりではない」と訴え、偏見のない社会の実現を目指して希望を持つことの重要性を呼びかけた。

 

式典終了後にはホーチミン市内各地で保健機関による啓発車両のパレードが行われ、予防の重要性が広く伝えられた。

 

ホーチミン市は過去30年間でHIV感染者の93.5%が自身の感染状況を認識、診断された感染者の92.8%がARV治療を継続、ARV治療を受けた感染者の98%がウイルス量を低く安定的に抑制といった進展を遂げている。

 

これらの成果を基盤に、ホーチミン市は「95-95-95」目標の実現をさらに進め、2030年までにエイズを終結させることを目指している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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