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臭くて汚いハノイの湖、緊急の環境対策が必須
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<写真:tuoitre.vn>
ハノイ市内の河川の汚染改善が急務とされる中、美しい景観で知られる湖の多くもまた、深刻な汚染問題に直面している。
環境改善を求める声が高まる中、ハノイ市当局が具体的な対策を模索している。
12月4日の現地調査では、バーディン区のチュックバック湖の水が黒ずみ、悪臭が漂う様子が確認された。
生活排水が直接流れ込む状況が続き、湖の環境は著しく悪化している。
チュックバック湖はハノイ市でも有数の観光地であり、周囲にはタンニエン通りをはじめ賑やかな通りが広がる。
しかし、チュックバック湖の近隣住民は、悪臭による健康被害や生活環境の悪化に悩まされている。
近隣住民の1人であるトゥイさん(62)は「湖の悪臭が家の中にまで入り込み、家族の呼吸器疾患が増えている」と訴え、環境改善の必要性を強調した。
バーディン区内のザンボー湖でもゴミや供物が散乱し、腐敗臭が漂うなど、深刻な汚染が指摘されている。
また、西湖(タイ湖)では、季節の変わり目に大量の魚が死ぬ現象が発生している。
チュックバック湖の汚染対策として、バーディン区人民委員会は2025年初頭に生活排水を収集するプロジェクトを開始する予定である。
このプロジェクトには約450億ドン(約2億6407万円)の予算が投入され、汚染の根本的な改善が目指される。
一方、タイ湖の浄化と景観改善に向けて、タイホー区人民委員会はハノイ市に4兆2000億ドン(約246億4732万円)の予算支援を要請している。
この計画では2兆ドン(約117億3682万円)を湖底の泥の浚渫に充て、環境改善を進める方針である。
ハノイ市は2023年3月に3164か所の湖沼を埋め立て禁止区域として指定し、厳格な管理を進めている。
湖の汚染は住民の生活に深刻な影響を及ぼすだけではなく、観光業にも悪影響を及ぼしている。
多くの観光客が訪れる名所が悪臭や汚染で魅力を失えば、地域経済へのダメージは避けられない。
ハノイ市の湖と河川が元の美しい姿を取り戻す日は、環境対策の成功にかかっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。