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ホーチミンで深刻化する交通渋滞、新規制導入の影響

2025年01月14日(昨日)09時48分 公開
ホーチミンで深刻化する交通渋滞、新規制導入の影響

<写真:eva.vn>

 

ホーチミン市ではテトに向けた移動需要や買い物客の増加に加え、新たに導入された交通規制の影響で深刻な交通渋滞が発生している。

 

特にホーチミン市中心部を含む主要な交差点では、信号機の運用に伴う混乱が顕著である。

 

ホーチミン市ビンタイン区にあるグエンシー通りとファンバンドン通りの交差点では、車両が長蛇の列を作り、通行が困難な状況が続いている。

 

赤信号の時間が約110秒に対し、青信号はわずか25秒と短く、これが渋滞を一層深刻化させている。

 

このため、運転手は短い距離を進むために複数回信号を待たざるを得ない状況となっているという。

 

さらに、1月から施行された政令168が渋滞の要因となっており、この規制によって明示的に右折が許可されていない場合、赤信号での右折が禁止され、違反者には高額な罰金が科される。

 

従来の赤信号右折が不可能になったことで、車両が一箇所に集中し、交通の流れが悪化しているのである。

 

ホーチミン市1区からトゥードゥック市へ通勤する女性は「右折禁止の規制が原因で車両が一箇所に集中しやすくなっている」と指摘し、渋滞緩和には交差点ごとに柔軟な右折許可が必要であると提案した。

 

ホーチミン市内全域でも渋滞が広がりを見せており、1区、3区、5区、さらにはタンソンニャット国際空港周辺や主要幹線道路でも慢性的な渋滞が発生している。

 

例えば1区のディンティエンホアン通りでは、赤信号右折を避ける車両が停滞し、青信号になっても渋滞が解消されない状況が続いているという。

 

ホーチミン市公安交通警察部門の副部長によれば、年末に向けた物流や買い物需要が渋滞を悪化させた一方で、新しい規制の施行により交通ルール遵守が進み、違反行為は減少していると評価されている。

 

ただし、市内道路の交通密度やインフラ不足が根本的な原因であることに変わりはなく、渋滞を緩和するためにはさらなる取り組みが必要である。

 

ホーチミン市交通運輸局は信号機の設定の柔軟な調整と右折を許可する標識の設置を進めているほか、AI技術を活用した信号機運用を試験導入しており、主要交差点での交通制御の効率化を図っている。

 

ホーチミン市の人口は約1000万人、車両登録台数は950万台を超えているが、都市部の道路密度は1k㎡あたり2.44kmと低く、国際基準である10~13kmには遠く及ばない。

 

このため道路の過密化が渋滞の主因となっている。

 

ホーチミン市交通運輸局は今後、AIによる信号機制御をさらに拡大し、空港や市中心部を含む渋滞エリアへの適用を検討している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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