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旧正月中の性交渉は不運? ベトナムの伝統的な価値観
<写真:lifestyle.znews.vn>
ベトナムでは旧正月(テト)期間中の性交渉について、一部のカップルの間では「年始の性行為が不運を招く」との考えが根付いている。
しかし、専門家は医学的な観点からはそのような根拠はなく、むしろ適度な性生活は健康に良い影響を与えると指摘する。
泌尿器科・男性医学の専門家であるチャン・クオック・フォン医師によれば、性交渉はパートナー同士の絆を深めるだけではなく、ストレスの軽減、睡眠の質の向上、心血管の健康維持、免疫力の向上など、多くの利点をもたらすという。
性交渉は自然な生理現象であり、精神的・肉体的に無理のない範囲で行う限り、健康に悪影響を及ぼすことはないとされる。
一方で、テト期間中に性交渉を控える習慣は、伝統的な価値観や家庭の慣習に基づくものが多い。
特に年始の厳かな雰囲気を保ちたいと考える家庭では、騒音や「不吉な出来事」を避けるため、性行為を慎む傾向がある。
ただし、これはあくまで文化的な信念であり、フォン医師は医学的な裏付けはないと強調する。
家庭内の伝統を尊重することは大切であるが、それがストレスや義務感を生じさせるものであってはならない。
フォン医師は「最も重要なのはパートナー同士の合意と理解である。どちらかが不安や抵抗を感じる場合は、家族の状況に応じて適切な判断をすることが望ましい」と述べる。
また、テト期間中は親族訪問や移動、飲酒の機会が増え、生活リズムが乱れやすい。疲労や体調不良を感じた場合は無理をせず十分な休息を取ることが推奨される。
特に、満腹時や過度な飲酒後の性交渉は、体への負担が大きくなるため避けるべきである。
さらに、フォン医師は安全な性交渉の重要性にも言及し、適切な避妊や感染症対策を講じることが健康維持と安心感につながると指摘する。
テト期間の性交渉に対する考え方は、個々の価値観や文化的背景によって異なる。
しかし、医学的な観点からは、体調が良好で双方が同意している限り、特に控える必要はない。
自身の健康状態を考慮しながら、パートナーとの意思疎通を大切にすることが、最も自然で健全な選択である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。