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24年の東南アジア自動車市場、ベトナムは34万台で5位
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<写真:autopro.com.vn>
2024年の東南アジア自動車市場では、タイの販売台数が大幅に減少し、これまで維持していた地域第2位の座をマレーシアに譲る結果となった。インドネシアは引き続き最大市場の地位を確保し、フィリピンとベトナムは堅調な成長を遂げた。
タイの自動車販売台数は57万2675台にとどまり、前年比26.2%減と大幅に落ち込みを見せた。これは過去14年間で最低の水準であり、同国の自動車産業に深刻な影響を及ぼす可能性が指摘されている。
特に、人気の高いピックアップトラックの販売が急減し、いすゞは前年比43.7%減、フォードは42.7%減と大きく後退した。主要メーカーでは、トヨタが17.1%減、ホンダが18.8%減、MGが36.9%減、BYDが11.2%減など軒並み販売不振に陥った。
一方、インドネシアは86万5723台を販売し、前年から13.9%減少したが、引き続き東南アジア最大市場の地位を維持した。当初の販売目標は110万台であったが、途中で85万台に下方修正されており、最終的にはこの目標をわずかに上回る結果となった。
主要ブランドではトヨタが14.2%減、ダイハツが13.3%減、ホンダが31.8%減、三菱が6.7%減、スズキが17.6%減と軒並み減少した。
マレーシアは81万6747台を販売し、前年から2.1%増加した。これは東南アジア主要市場の中で唯一のプラス成長であり、地元ブランド「プロドゥア(Perodua)」の好調が市場全体を牽引した。
同ブランドは38万5102台を販売し、前年比8.4%増で過去最高を記録した。一方、海外ブランドは低迷し、トヨタが5.2%減、三菱が25.6%減、マツダが24.9%減、日産が23.5%減となったが、ホンダは2%の成長を遂げた。
フィリピンの販売台数は46万7252台で、前年比8.7%増と安定した成長を記録した。市場シェアはトヨタが46.66%と約半数を占め、続いて三菱が19.07%、フォードが5.99%、日産が5.73%、スズキが4.36%と続いた。
トヨタ、三菱、スズキは10%前後の成長を見せたが、フォードが10.6%減と日産が1.3%減となった。
ベトナムではベトナム自動車工業会(VAMA)が発表した統計によると、販売台数は34万142台となり、前年比12.6%増加した。2023年には前年から25%減少していたため、2024年の成長は市場の回復基調を示すものといえる。
2024年の東南アジア自動車市場の販売台数ランキングは以下の通りである。
- インドネシア:86万5723台(前年比13.9%減)
- マレーシア:81万6747台(前年比2.1%増)
- タイ:57万2675台(前年比26.2%減)
- フィリピン:46万7252台(前年比8.7%増)
- ベトナム:34万142台(前年比12.6%増)
マレーシアがタイを抜いて2位に浮上し、フィリピンとベトナムは成長を維持した。2025年は各国の経済状況や政府の政策が市場にどのような影響を及ぼすかが注目される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。