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データセンター建設費、ベトナムはアジア最低水準
![データセンター建設費、ベトナムはアジア最低水準](https://image.poste-vn.com/upload/vn/news-article/news_article_20250206_1738839602.2494.jpeg)
<写真:nguoiquansat.vn>
米不動産コンサルティング大手クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドの調査によると、ベトナムのデータセンター建設コストはアジアで最も低い水準の1つであり、1メガワットあたり550万~840万ドル(約83億6550万~127億7640万円)と算定された。
これはアジア太平洋地域で台湾に次ぐ低水準となっている。
ベトナムのデータセンター建設コストの平均値は約690万ドル(約104億9490万円)で、前年比3.5%上昇したが、依然として周辺諸国と比べて割安である。
比較すると、台湾のコストである平均640万ドル(約97億4240万円)に次いで低く、中国本土やタイ、インドネシア、マレーシアよりも安価である。
一方、アジア太平洋地域で最もコストが高いのは日本の1320万ドル(約200億7720万円)であった。
ベトナムにおけるデータセンター建設コストの内訳を見ると、電力インフラが全体の26%を占め、次いで機械設備と建設費がそれぞれ13%となっている。
土地コストの割合は5%と比較的低く、ハノイ市やホーチミン市郊外のインフラ整備済み地域では、1㎡あたり209ドル(約3万1789円)と算出された。
2024年時点で、ベトナムのデータセンター市場は総容量51メガワットの施設が稼働中で、11メガワットが建設中、28メガワットが将来的に追加予定となっている。
ホーチミン市が国内の50%の稼働容量を占め、現状では国内通信事業者が市場を主導している。
ベトナムのデータセンター市場は低コスト、高い成長ポテンシャル、政府の政策支援という強みを持つ一方で、電力供給の安定化、規制の整備、人材確保といった課題を克服する必要がある。
外資規制の緩和により、今後海外企業の参入が加速し、市場の競争が一層活発化すると予想される。
電力インフラの整備や法制度の透明化が進めば、ベトナムは東南アジアのデータセンター拠点の一角を担う存在となる可能性が高い。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。