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日本とベトナム、国防政策で協力深化を確認
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<写真:qdnd.vn>
2月10日午後、日本の福岡市で第11回日越防政策対話が開催され、対話にはベトナム国防次官のホアン・スアン・チェン上将と日本の防衛審議官・加野幸司氏が共同議長として参加し、両国の国防協力の強化について協議した。
今回の対話では国際・地域情勢や双方の関心事項について意見が交わされた。
ホアン・スアン・チェン上将はベトナムが「独立・自主・平和・友好・協力・発展」を基本とする外交政策を堅持し、対外関係の多角化・多様化を推進していることを強調した。
また、国際法に基づく平和的手段による紛争解決の重要性を指摘し、国防政策における「四つのノー(軍事同盟を結ばない、他国に軍事基地を提供しない、他国と軍事協力を行使しない、武力または武力による威嚇を用いない)」の原則を改めて確認した。
南シナ海問題については、国際法、特に1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)の遵守を重視し、「南シナ海行動宣言(DOC)」の履行を促進することで合意している。
加えて、実効性のある「南シナ海行動規範(COC)」の早期策定と締結を目指す方針を確認した。
加野氏はベトナムと日本の関係全般、特に国防分野における協力の重要性を強調した。法の支配を基盤とした平和で安定した環境の構築が不可欠であると指摘し、今回の対話が率直かつ建設的な議論の場となったことを評価している。
その上で、今後の国防協力のさらなる発展に向けた重要な一歩であるとの認識を示した。
ホアン・スアン・チェン上将は第10回対話以降、両国の国防協力が高官レベルの指導の下で着実に進展し、実務レベルにおいても具体的な成果が得られていると述べた。
特に、代表団の交流、人材育成・研修、能力向上支援、防衛産業協力、国連平和維持活動、戦争の残存影響対策、軍事医療、救助・災害支援といった分野で協力が深化していることを評価した。
加野氏もベトナムが地域および国際社会において平和と協力の推進に果たす役割を高く評価している。ベトナムの独立と統一に向けた歴史的な歩みや、国家建設と発展の成果に敬意を表した。
また、両国の国防協力が実質的な成果を伴いながら順調に進展していることを歓迎した。
ホアン・スアン・チェン上将は日本に対し、ベトナムの防衛人材育成支援のさらなる拡充や、国連平和維持活動および戦争の残存影響対策に関する協力強化を要請した。
また、日本がASEANを含む多国間協力の枠組みにおいて積極的な役割を果たすことを支持する姿勢を示している。
双方はこれまでの国防協力の成果を評価するとともに、今後さらなる発展の可能性があるとの認識で一致しており、今回の対話で合意した協力内容と枠組みに基づき、国防協力を一層深化させる方針を確認した。
対話の締めくくりとして、ホアン・スアン・チェン上将は加納副大臣に対し、第12回国防政策対話への参加を招請した。両国の代表は第11回国防政策対話の議事録に正式に署名し、今後の協力強化に向けた意志を改めて確認した。
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