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ホーチミン工業大、日本からEV教育設備を受領
<写真:iuh.edu.vn>
ホーチミン市工業大学が日本の支援プロジェクト「PIUS」より45億ドン(約2690万円)相当の電気自動車(EV)教育用設備を受け取った。
これらの設備はEV産業での技術者およびエンジニアの育成を目的としており、12月17日に行われた引き渡し式で正式に提供された。
日本の協力を通じたこの取り組みは、ホーチミン市工業大学の教育体制を強化し、EV分野における実践的な人材育成を支援する重要な一歩となる。
同大学のファン・ホン・ハイ学長によれば「PIUSプロジェクト(普及・実証・商業化)」は、EV産業に特化した教育プログラムの設立を目指している。
このプロジェクトは株式会社村上商会と国際協力機構(JICA)の協力により進められている。
提供された設備には、PIUSモデル電気自動車2台および関連の教育機材が含まれており、同大学の動力技術学科に設置される。
これらの設備は今後3年間にわたり学生の教育や実習に活用される予定である。
ハイ学長は「この設備により、学生が電気自動車の操作や実習を直接体験可能になるだけではなく、実験室の標準向上にもつながる」と述べた。
教育プログラムは2025-2026年度の第1学期から本格的にスタートし、最新の教育機材を活用した研究や実験能力の強化が期待されている。
在ホーチミン日本国総領事の小野益央氏によると、村上商会が小型電気自動車PIUSを活用した実践的教育プログラムを設計した。
このプログラムでは学生が車両の分解や組み立てを通じて、製造現場で求められる基本的なスキル(5S、カイゼン、安全管理など)を学ぶことが可能となっている。
さらに、日本の一関高等専門学校や村上商会の専門家が大学教員向けトレーニングを行う予定である。
この取り組みはホーチミン市工業大学に留まらず、ハノイ工業大学、サオドー大学、ベトナム・ハンガリー工業大学など、ベトナム国内の他の教育機関にも拡大される見通しである。
これにより、実験的授業や教材運用の支援が行われる。
村上商会の菊地重人氏は「学生が分解・組み立てを通じて電気自動車の基本構造や技術を学ぶだけではなく、自らの手で製品を製造し、試乗体験も行うことが可能である」と説明した。
このプロセスの評価は日本の技術者認証機関であるJABEEの基準に基づき実施される予定である。
PIUSプロジェクトは、理論と実践を融合させた教育を通じて、EV分野における高い技術力を持つ人材の育成を目指している。
この取り組みはベトナムにおける自動車産業の競争力を強化すると同時に、同国の経済発展にも寄与することが期待される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。