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91kgの麻薬密輸事件、ホーチミンで近日裁判開廷

<写真:congly.vn>
ベトナム最高人民検察院はカンボジアからベトナムへ違法に麻薬を密輸・販売したとして、主犯のチャン・ホアン・ティン被告(39)および共犯者11人を起訴し、ホーチミン市人民裁判所に訴訟手続きを移管した。
この事件は、ベトナム公安省薬物犯罪捜査局(C04)が国境警備隊麻薬犯罪対策局などと連携し、2023年に摘発した麻薬密輸組織「特別作戦568P」に関連するものとされる。
起訴状によると、ティン被告は2022年12月初旬、カンボジア在住のファム・ティ・キム・フン容疑者から麻薬10袋を購入し、カオ・ティエン・フオック被告に販売しようとした。
この麻薬は空気清浄機6台に隠されて運び込まれたが、品質が基準に満たなかったため返品された。
その後、ティン被告はカンボジア在住のラー・ザー・クオン容疑者から新たに麻薬を調達し、同様の手口でドンタップ省の国境を越えて密輸した。
共犯者らは空気清浄機を分解し、中に隠されていた麻薬を取り出し、フオック被告に引き渡していた。
さらに、ティン被告はグエン・ヴァン・カン被告からも麻薬を仕入れ、運び屋を使って国内へ運搬した。
フオック被告はこれらの麻薬をホーチミン市やビントゥアン省の販売業者へ供給していた。
2023年4月9日、公安省C04の特別捜査チームがカン被告を拘束し、電動バイク1台と自転車2台に隠されていた21kg以上の麻薬を押収した。
また、カン被告の所持品から携帯電話やその他の証拠品も発見された。
その後の捜査で、ホーチミン市7区、ニャーベー郡、ビントゥアン省にあるティン被告やフオック被告らの高級マンションを捜索し、追加で約30kgの麻薬を押収した。
押収総量は91kg以上にのぼった。
捜査当局によると、この麻薬密売組織は2022年12月から2023年4月まで活動し、合計91kg以上の麻薬を取引していた。
ティン被告はこの密売で約13億ドン(約785万4940円)の不正利益を得たとされる。
本事件はベトナムとカンボジアの犯罪組織が連携し、大規模かつ組織的に麻薬を密輸・販売していた点で極めて深刻な犯罪と位置付けられている。
被告らはTelegramやViber、WhatsAppなどの暗号化通信アプリや複数の銀行口座を利用し、捜査当局の摘発を逃れようとしていた。
裁判はホーチミン市人民裁判所で近日中に開かれる予定である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。