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越南フードデリバリー市場、東南アジアで最速の成長
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<写真:cafef.vn>
2024年にベトナムのフードデリバリー市場は総取引額(GMV)18億ドル(約2730億円)に達し、東南アジアで最も高い成長率を記録した。
市場はGrabとShopee Foodの2社がほぼ二分し、合計で95%のシェアを占めた。ベトナムのフードデリバリー市場は、東南アジア全体の成長を牽引する存在となっている。
シンガポールの調査会社Momentum Worksが発表した「東南アジアのフードデリバリープラットフォームレポート」によると、2024年の東南アジア全体のGMVは193億ドル(約2兆9280億円)となり、前年から13%増加した。
これは、過去2年間の5%という低成長率からの回復を示している。
特にベトナムの成長が顕著で、前年の14億ドル(約2120億円)から26%増加し、18億ドル(約2730億円)に達した。
顧客層の拡大、サービスの多様化、プラットフォームと提携企業の連携強化などが成長を後押ししている。
しかし、市場規模としては依然として域内の他国に及ばず、インドネシアはGMV54億ドル(約8195億円)、成長率18%とベトナムに次ぐ高水準を記録した。
Grabがベトナム市場の48%を占める一方、Shopee Foodも47%とほぼ並ぶシェアを獲得し、両社で市場の大半を独占している。
残る4%をBeFoodが、1%をGojekが分け合っていたが、Gojekは2024年9月にベトナム市場から撤退した。
Gojekの親会社であるインドネシアのGotoは、短期・中期的な競争の厳しさから撤退を決定したという。
Momentum WorksのCEOであるジャンガン・リー氏は「Gotoの経営状況が悪化する中、ベトナム市場での競争継続は困難であった」と分析する。
Gotoは2022年に27億ドル(約4095億円)の純損失を計上しており、これは同社の売上の3倍以上に相当する。
ベトナムではオンラインでの食事注文が都市部で日常化し、市場の成長は今後も続くと見られる。
しかし、Gojekや韓国のWoowa Brothersが運営していたBaeminの撤退は、競争の厳しさを物語る。
市場が成長の機会に満ちていることは確かであるが、企業が市場シェアを獲得するには強力な資本力と持続的な戦略が求められる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。