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南北高速道路の工事で住宅に亀裂、住民が補償を要望
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<写真:laodong.vn>
ベトナム南北高速道路の建設工事に伴い、沿線地域の住宅や付帯設備に亀裂が発生しており、影響を受けた住民が補償を求め、地方政府と施工業者が対応を進めている。
ハティン省カムスエン郡カムソン村では、高速道路のハムギ〜ブンアン区間の建設により、多くの住宅で亀裂が確認され、住民から不安の声が相次いでいる。
グエン・ティ・ヒエン氏(40)の住宅は、工事区間から約30mの距離に位置する。
ヒエン氏によれば、工事が始まった2年前にはすでに3カ所の亀裂が見つかっていたが、工事が進むにつれて亀裂の数が増加し、現在ではさらに広がっているという。
ヒエン氏は「昼夜を問わず重機が稼働し、振動ローラーが道路を走るたびに屋根が揺れる。最近になって新たな亀裂ができたため調査員が来たが、補償についての具体的な結果はまだ出ていない」と語る。
また、同村のヴォ・ヴァン・タオ氏(61)も、もともとあった小さな亀裂が工事の影響で拡大し、新たな亀裂も発生したと話している。
カムソン村人民委員会のチャン・スアン・リン委員長によると、工事の影響を受けた住宅や付帯設備は村内で28戸にのぼる。
地元当局はプロジェクトの保険会社と連携し、各世帯の状況を調査しており、補償金額の算定を進めている。住民が早期に補償を受けられるように調整が続けられているという。
南北高速道路のハムギ〜ブンアン区間を管理する管理委員会のグエン・カック・チュン事業部長によれば、カムソン村やカムティン村、およびキーアン郡の一部で、150戸以上の住宅や付帯設備に亀裂が確認されている。
保険会社による補償金額の算定作業はほぼ完了しており、2月中に各自治体へ補償対象者リストと支給額が通知される予定である。
その後、住民の意見を募り、合意が得られ次第、補償金の支払いが開始される。
南北高速道路プロジェクトはベトナムの重要な国家インフラ計画として交通の利便性向上が期待されている。
しかし、沿線住民への影響も顕在化しており、適切な補償と支援が必要となる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。