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イオンが地方都市への進出を加速、ハイズオンにモールを建設

<写真:cafebiz.vn>
イオンベトナムはハイズオン省に新たな商業施設「イオンモール・ハイズオン」を建設する。総投資額は1兆1700億ドン(約71億6406万円)にのぼる。
ハイズオン省人民委員会は2月28日、イオンによる本プロジェクトの取得と投資計画の調整を承認した。
これにより同省のタックコイ地区およびリエンホン地区に位置する3万5000㎡の敷地に商業施設が建設される。
本施設はショッピングにとどまらず、飲食、エンターテインメント、サービス業を含む複合施設として設計されており、地元住民だけではなく周辺地域からの来訪者も見込む。
総賃貸面積は3万㎡を超え、約150の店舗が入居する予定である。
本プロジェクトは当初、現地企業トゥアンキエットHD社が手掛けており、総投資額は1兆2200億ドン(約68億7081万円)であった。
しかし、イオンの取得後に投資額は1兆1700億ドン(約71億6406万円)に調整された。
うち2340億ドン(約13億7428万円)は自己資本で、残りは借入金で賄われる。開業は2026年第3四半期を予定している。
ハイズオン省には現在、大型商業施設が少なく、ゴー!やビンコムなど限られた施設のみが存在する。
イオンの進出により地域経済の活性化と競争力の向上が期待されている。
イオンのハイズオン省進出は、これまでのハノイ市、ホーチミン市、ビンズオン省、ハイフォン市といった大都市中心の戦略からの転換を示している。
ハイズオン省はハノイ市とハイフォン市の中間に位置し、急速な都市化と所得向上が進む一方で、大規模商業施設の整備は遅れていた。
この未開拓市場に早期参入することで、イオンは競争優位を確立する狙いである。
イオンはベトナム市場での拡大を加速させており、2025年2月にはクアンニン省ハロン市で新たな商業施設の建設を開始した。同施設は2026年後半の開業を予定している。
イオンベトナムの古澤CEOによると、同社は過去10年間でベトナムに約15億ドル(約2236億5000万円)を投資している。
2024年3~11月期のイオンモール・ベトナムの売上高は1250億円に達し、前年同期比13.7%増と好調であった。
ベトナム市場は現在、日本、中国に次ぐイオンの第3の収益拠点となっている。
イオンモール・ハイズオンの開業により、同地域の消費者にとって高品質なショッピングとエンターテインメントの新たな選択肢が加わることとなる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。