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ベトナムにおける結核、年間約18万人が新たに発症

2025年03月26日(水)07時00分 公開
ベトナムにおける結核、年間約18万人が新たに発症

<写真:laodongthudo.vn>

 

ベトナムにおける結核対策は一定の成果を上げているが、国際的支援の縮小によって今後の取り組みに課題が浮かび上がっている。

 

24日にハノイ市で開催された世界結核デー記念式典において、中央肺病院および国家結核対策プログラムが「ベトナムの決意、投資、行動で結核根絶へ」をテーマに最新の成果を発表した。

 

ベトナムでは2024年には11万3000人を超える新規患者が確認され、これは前年より7%の増加となった。

 

細菌学的根拠を有する患者の割合は72%に達し、治療成功率は89%と、世界平均の88%を上回る結果となった。

 

しかしながら、世界保健機関(WHO)の推計によれば、ベトナムでは年間約18万2000人が新たに結核を発症している。

 

そのうち9900人が多剤耐性結核と診断され、約1万1000人が結核により死亡している。

 

2023年に結核の罹患率が高い国の中で、ベトナムは第12位、多剤耐性結核では第10位に位置付けられた。

 

保健省のチャン・ヴァン・トゥアン副大臣によれば、発見率の向上や治療体制の整備が依然として課題である。

 

特にリスク群に対する早期発見の強化や、診断設備・医薬品の確保に関しては、煩雑な手続きが大きな障害となっているという。

 

こうした状況を踏まえ、中央肺病院のディン・ヴァン・ルオン院長は、国際的支援の減少に依存しない体制の構築を訴えた。

 

国家予算や保険財源、さらには民間資金の活用による財政基盤の確保に加え、すべての医療機関における結核スクリーニングの義務化や、医師の専門知識の強化などを提案している。

 

保健省は2035年までの結核根絶を目標に掲げ、国民への啓発活動の推進、社会的偏見の払拭、科学技術の積極的な活用を求めている。

 

特に次世代シークエンシング技術を用いた診断および治療の精度向上を通じ、地方にも具体的な対策の実施を呼びかけている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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