おすすめのプロモーション
ロッテリア・ベトナム、過去最大の赤字を計上

<写真:cafef.vn>
韓国系外食チェーン・ロッテリアのベトナム法人であるロッテリア・ベトナムが、2024年に約69億ウォン(約7億円)の純損失を計上したことが、ロッテの連結決算報告書により明らかとなった。
この損失額は、新型コロナウイルスの流行以降で最大となり、同社にとって2年連続の最終赤字である。
ロッテリア・ベトナムは1998年にベトナム市場へ参入し、現在では全国52省・市にわたり250店舗以上を展開している。
2018年以降に利益情報の公開が始まって以来、黒字を記録したのは2022年の一度のみである。
今回の業績悪化はロッテリア単体の問題にとどまらず、ベトナム全体の外食産業が直面している厳しい経営環境を反映している。
飲食業界向けに経営ソリューションを提供するiPOS社の調査によると、2024年において業界全体の34.3%が経営困難な状況にあり、14.3%の企業は前年比で20%以上の売上減を記録した。
さらに、20%の企業も5~20%の減収を抱えながら事業を継続している状況である。
加えて、コスト上昇が企業経営を圧迫していることも明らかになっている。
調査によれば、44.8%の企業で原材料費が販売価格の30%以上を占めており、中でも6.2%の企業では原材料費が50%を超えている。
これにより、利益率の大幅な悪化が強く懸念される状況にある。
コストの上昇要因としては、インフレ、物流費の増加、供給不足、為替の変動、さらには人件費の上昇など、複数の要素が複雑に絡み合っている。
こうした環境の中、多くの企業はコスト対策として価格改定、メニューの最適化、新たな仕入先の確保、テクノロジーの導入による経費管理の強化など、多角的な対応策を講じている。
ロッテリア・ベトナムにとって、今後の業績回復には構造的な改革と市場環境の改善が不可欠であり、ベトナム外食産業全体の行方も注視される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。