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中国人観光客が急増、ベトナム観光回復を牽引

<写真:nhandan.vn>
2025年に入って中国本土からベトナムへの観光客数が大幅に増加しており、ベトナム統計総局の発表によれば、1月から4月までに中国からの訪問者は約195万人に達し、これは2019年同時期と比べて15%の増加となった。
総外国人観光客数約770万人の中で最も多く、韓国からの訪問者数を上回って首位に立っている。
この急増の背景にはベトナムと中国の地理的近接性、渡航コストの安さ、安全な治安環境、豊かな自然景観、魅力的な食文化といった要因が挙げられる。
さらに、中国とのビザ緩和措置や航空路線の再開・拡充が訪問の促進に大きく貢献している。
ある旅行会社によれば、中国人観光客の関心がビーチリゾートのダナン、ニャチャン、フーコックにとどまらず、ハノイやフエなどの文化・歴史的観光地にも広がっている。
2025年初頭の中国人訪問者数は前年同期比で30%増となり、顕著な伸びを示している。
ベトナムが中国人旅行者を惹きつける理由には、コストパフォーマンスの良さに加え、「生活習慣や気候が中国と似ており、自宅のような親しみを感じられる」ことがあるという。
一方で、旅行スタイルにも変化がみられる。
新型コロナウイルスの影響を受けて以降、中国人旅行者の多くは短期滞在や小グループ旅行を選好するようになり、個人の体験や安全性を重視する傾向が強まっている。
この変化に対応するため、ベトナムでは観光インフラやサービスの質を向上させ、持続可能な観光モデルの構築を模索している。
専門家は「0ドンツアー」など過当競争を招く格安ツアーへの規制強化の必要性を訴えるとともに、高付加価値な観光商品の開発が急務であると指摘する。
また、購買意欲の高い中国富裕層をターゲットとしたマーケティング戦略の強化も、今後の観光振興において重要な課題とされている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。