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ベトナム観光の通年化が加速、5月の外国人観光客が過去最多

<写真:daidoanket.vn>
ベトナム統計総局が発表した最新データによれば、2025年5月に同国を訪れた外国人観光客数が153万人に達し、過去10年間の5月として最多を記録した。
これは前年同月比で約11%、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年同月比でも約12%の増加となっており、堅調な回復基調が続いている。
一般に5月は外国人旅行者の閑散期とされるが、旅行業界関係者は今回の数値について「季節外れとしては異例の高水準」であると評価している。
こうした動向は、ベトナムが季節に左右されない通年型の観光地として地位を確立しつつあることを示している。
2025年1月から5月までの累計外国人観光客数は920万人となり、前年同期比で21%増加し、2019年同期比でも15%の増加となった。
訪問手段別では、航空機利用が圧倒的に多く、740万人以上が空路で入国した。
陸路は約120万人、海路はごく少数にとどまっており、長大な海岸線を有するにもかかわらず、海路観光の活用が進んでいない点が課題として指摘されている。
国・地域別では中国本土が最大の送客市場となり、これに韓国、台湾、アメリカ、日本、カンボジア、インド、オーストラリア、マレーシア、ロシアが続いた。
とりわけロシアからの訪問者は前年比221%増と突出した伸びを示し、フィリピンの200%超、カンボジアの160%超、インドの134%超なども著しい増加を記録した。
観光庁は、こうした訪問者数の増加要因として、査証要件の緩和、観光プロモーション活動の強化、祝祭イベントの開催などを挙げており、各種政策の成果が表れているとの見方を示している。
政府は2025年通年での外国人観光客受け入れ目標を2200万人に設定しており、これは2019年のピークである1800万人を20%以上上回る水準である。
現時点での推移から見て、この目標の達成は十分に可能であるとみられており、ベトナム観光のさらなる発展が期待されている。
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