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5人に1人が韓国人と離婚、ベトナム人花嫁の苦悩

<写真:baophapluat.vn>
韓国人男性と結婚した後に離婚を余儀なくされ、帰国するベトナム人女性が増加している。
ベトナム人女性のマイさん(仮名)は、2018年に妊娠5カ月の状態で一時帰国中に、韓国の夫から離婚を告げられ、深刻な精神的打撃を受けた。
マイさんは2016年、韓国・大邱市で運転手として働く男性と一度だけ会い、結婚を決意した。
渡韓後は高齢の義両親との同居生活が始まり、夫の帰宅は週に一度だけであった。
異文化環境と孤独の中でうつ状態に陥り、最終的に帰国して治療を受けたが、夫からの連絡は途絶え、離婚に至った。
韓国政府の統計によれば、2000年から2024年の間に2万7400人のベトナム人女性が韓国人配偶者と離婚しており、国際結婚した5人に1人が離婚している計算となる。
そのうち約10%は離婚後、ベトナムに帰国している。
帰国した女性たちは、無職で収入もなく、借金を抱えたまま社会的に弱い立場に置かれている。
国連人権政策センター(KOCUN)によれば、法的知識の欠如と言語の壁が、離婚後の生活再建をさらに困難にしているという。
別のベトナム人女性であるグエンさんは、仲介業者を通じて韓国人男性と結婚したが、現実の結婚生活は理想とは大きく異なっていた。
夫はアルコール依存症で無職、複数回の離婚歴があり、家庭内暴力の恐怖から帰国を決意した。
帰国後は息子の法的地位の確保や自身の独身証明の取得に10年以上を要し、生活の立て直しには長い時間がかかった。
専門家は結婚前に相手国の文化や生活様式への理解を深めること、またベトナム大使館や現地ベトナム人団体との早期連携の重要性を強調している。
KOCUNは帰国女性に対して職業訓練や心理支援を提供しており、再出発への足がかりとなっている。
離婚後の女性たちが社会に再統合されるためには、制度的支援と社会的理解が不可欠である。今後は再出発を支える環境整備が喫緊の課題として求められている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。