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電子タバコ使用の罰金、明確な罰則を導入予定

<写真:vietnamnet.vn>
ベトナム保健省は電子タバコ、加熱式タバコおよびその他の新型タバコ製品の使用に対し、300万〜500万ドン(約1万6600〜2万7655円)の罰金を科す方針を示した。
これは現在意見公募中の処罰規定案に盛り込まれており、違反製品の没収および廃棄も義務づける内容となっている。
加えて、自身が所有または管理する場所において他人による電子タバコ等の使用を黙認した者に対しても、500万〜1000万ドン(約2万7655〜5万5310円)の罰金を科すことが提案されている。
ベトナムは東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の中で6番目、世界では43番目に電子タバコおよび加熱式タバコを禁止した国であり、2025年からはこれらが正式に禁止対象品目に追加された。
しかし、現行法では使用や黙認に対する明確な罰則が存在しないため、今回の規定案では新たな法的措置の導入が図られている。
ベトナムでは電子タバコの使用が急速に拡大しており、特に若年層への広がりが深刻な懸念となっている。
15歳以上の成人における使用率は、2015年の0.2%から2020年には3.6%へと増加した。
さらに、13〜17歳の生徒においては、2019年の2.6%から2023年には8.1%にまで上昇している。
11〜18歳の女子生徒の2023年における使用率も4.3%に達している。
保健省は電子タバコに起因する健康被害や高い中毒性に加え、薬物が混入された製品の存在にも強い警鐘を鳴らしている。
2023年には電子タバコ関連による中毒や疾病で1224人が入院しており、薬物混入が確認された製品も次々と摘発された。
公安省の報告によれば、2023年には電子タバコを巡る薬物関与の事件が86件摘発されており、2024年第1四半期だけでも33件が新たに検挙されていた。
これらの状況から、電子タバコ規制の強化は急務であるとの認識が政府内で強まっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。