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中部高原に広がる早婚の連鎖、貧困と無教育が招く若年母の現実
2025年06月25日(本日)07時00分 公開

<写真:baodantoc.vn>
ベトナム中部高原に位置するザライ省チューセー郡アユン村では、若年女性の早婚が深刻な社会問題として浮上している。
20歳のグエンさんは16歳で結婚し、10代で出産を経験した。現在は2歳の子を育てながら、農作業と家庭の責任を1人で背負っている。
グエンさんは中学3年で中退し、家族の勧めに従って静かに結婚式を挙げた。
夫婦で協力すれば生活は改善すると信じていたが、現実は厳しかった。
夫はすぐに働くことをやめ、酒に溺れるようになり、夫婦喧嘩や家庭内暴力が日常となった。
グエンさんは「もし未来が見えていたなら、早婚は選ばなかった」と振り返る。
同じく15歳で結婚したマイさんは、初産時に合併症を抱え、出生届の手続きさえ困難を極めた。
マイさんもまた「子どもには自分と同じ道を歩ませたくない」と語っているが、若年妊娠による医療費や生活費の負担は家族に重くのしかかっている。
中部高原にはバナ族やザライ族などの少数民族が多く暮らしており、早婚は一部で伝統的な文化として根強く残っている。
そこに教育水準の低さと貧困が重なり、早婚の連鎖を断ち切ることが難しくなっている。
政府統計によれば、この地域の早婚率は全国で最も高く、27.5%に達している。2021年から2023年にかけて、ザライ省だけで2200件以上の早婚が確認された。
若年婚は、母子の健康リスクを高めるだけでなく、地域社会における貧困、教育、福祉といった基盤を揺るがす要因ともなっている。
問題の根を断つためには、文化と制度、そして教育の各側面からの継続的な支援が求められる。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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