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ホーチミン中心部、名称をサイゴンに変更

<写真:laodong.vn>
ホーチミン市1区の人民委員会庁舎は6月29日に、表札を「サイゴン街区(坊)党委員会・人民評議会・人民委員会」に変更した。
これは市内で進行中の行政区再編の一環であり、翌30日には新たな行政区画の設立発表式が行われ、7月1日より地方二層制による新体制が正式に運用開始された。
1区は約半世紀にわたる行政区画の変遷を経て、サイゴン坊、タンディン坊、ベンタイン坊、カウオンラン坊の4坊に再編された。
このうちサイゴン坊は、旧ベンゲー坊全域と、ダカオ坊およびグエンタイビン坊の一部を統合して新たに設置されたものである。
庁舎の所在地はレズアン通り45-47番地とされ、サイゴン坊の面積はおよそ3k㎡、人口は約4万7000人に上る。
区域はホアンサ通り、グエンディンチウ通り、ハイバーチュン通り、グエンティミンカイ通り、ナムキーコイギア通り、ヴォーヴァンキエット通り、トンドゥクタン通り、およびニエウロック・ティゲー運河に囲まれている。
「サイゴン」という名称は、カンボジア語の「プレイノコル(綿の森)」に由来するとされ、阮朝時代のザーディン城建設を契機に地名として定着したと伝えられている。
1976年にはサイゴンとザーディンが統合され、「ホーチミン市」の名称が公式に採用された。
しかし、「サイゴン」という呼称は現在も文化的・歴史的象徴として広く認識され続けている。
ホーチミン市では、2025年に向けて「サイゴン・チョロン・ザーディン・ホーチミン市」327周年、および都市名「ホーチミン」採用49周年を記念する各種行事が計画されている。
今回の名称変更は地域の歴史的意義および文化的記憶を再認識する動きとしても注目されており、今後の都市運営における重要な節目となることが期待されている。
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