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50年までに最高気温が3度上昇、年間50日が40度超の見通し

<写真:hoahoctro.tienphong.vn>
ベトナム気象当局と英国気象庁が共同で発表した最新の気候変動シナリオによれば、2050年までにベトナム全土で最高気温が最大3度上昇し、年間で40度を超える日が約50日に達する可能性があるという。
この見通しは、2025年の気候変動シナリオに関する協議会において、7月2日に明らかにされたものである。
英国気象庁のエマ・ダイヤー氏は、1970年から2100年までを対象としたシナリオ分析に基づき、2050年にはベトナムの平均気温が過去の基準期間(1984〜2014年)に比べて大幅に上昇すると指摘した。
特に6月から8月の夏季には、平均で3.5度の気温上昇が予測されている。
地域別では、北部デルタ地帯、北中部、南西部において、年間に40度を超える日数が約50日となる見通しである。
さらに、年間で30度を超える日数は約80日に達するとされ、暑熱への備えが急務となる。
降水パターンにも大きな変化が予測されている。
今後は極端な豪雨の頻度が増す一方で、雨の日自体は減少し、乾燥した日が連続する傾向が強まるという。
特に南部地域では乾季の深刻化が懸念され、水資源や農業への影響が避けられない情勢となっている。
国内の気象機関によれば、今世紀末までに全国の平均気温は最大で3.1度上昇し、年間降水量は最大で24%減少する可能性があるという。
過去40年間(1984〜2023年)においては、年平均気温が毎年0.028度ずつ上昇しており、直近10年間ではその上昇幅が0.4度に達している。
なお、ベトナムで記録された過去最高気温は、2023年5月7日にゲアン省トゥオン・ズオンで観測された44.2度である。
気候変動シナリオは5年ごとに見直されており、次回の2025年版は2026年第1四半期に公表される予定である。
このシナリオは各省や経済部門が中長期的な開発計画を策定する上で、重要な判断材料となる見込みである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。