おすすめのプロモーション
経済統合後の新ダナン市、持続的成長への歩み

<写真:tuoitre.vn>
2025年上半期の経済統計によれば、ダナン市とクアンナム省の統合により誕生した新ダナン市の域内総生産(GRDP)は前年同期比で9.43%増加し、全国34の中央直轄市・省の中で第8位に位置した。
統合前の状況を見ると、旧ダナン市はGRDP成長率11.7%を記録し、サービス業、製造業、観光分野での回復と拡大が著しかった。
一方、旧クアンナム省は6.63%の増加にとどまったが、工業および農業を中心に、地域経済の安定的な基盤を支えた。
四半期別の推移では、第1四半期が8.78%、第2四半期が9.99%の成長を見せ、全体として堅調な回復基調が続いている。
中でも工業・建設分野は13.19%の成長を記録し、経済成長を牽引した。
サービス業も10.37%増と高水準の伸びを示し、観光客の増加が消費活動と資金循環を活性化させた。農林水産業も3.44%の成長を達成している。
GRDPの内訳をみると、旧ダナン市が全体の54.6%である約81兆3000億ドン(約4480億6000万円)を占め、観光、情報通信、物流分野で中核的な役割を果たしている。
旧クアンナム省は45.4%の67兆5000億ドン(約3720億6000万円)で、製造業と農業の基盤を担い、両地域の相互補完的な経済関係が浮き彫りとなった。
新ダナン市の経済構造はサービス主導型へと移行しており、GRDPにおけるサービス業の割合は55.68%に達している。
これに続き、工業・建設が24.6%、農林水産業は7.68%を占めた。特に工業部門では、クアンナム省内のチューライ経済区やタムタン工業団地の寄与が大きい。
今回の統合は、都市機能の強化と地域経済の一体化を進める契機となっているが、課題も存在する。
地元企業の多くは小規模にとどまり、全国規模の大手企業の誘致が十分に進んでいない。
また、水産業分野では労働力不足が深刻化しており、操業停止や登録手続きの遅延といった問題が発生している。
ダナン市統計局は、今後も持続的な成長を目指すには、産業構造の高度化と労働市場への的確な対応が不可欠であるとの見解を示している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。