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止まらない感染拡大、各地でアフリカ豚熱が蔓延

2025年07月25日(昨日)07時00分 公開
止まらない感染拡大、各地でアフリカ豚熱が蔓延

<写真:nhachannuoi>

 

ベトナム各地でアフリカ豚熱(ASF)の感染が広がっており、特に従来のワクチンが効かない新型ウイルス株「genotype I-II型」の感染例が急増している。

 

農業環境省の発表によれば、2025年1月から7月22日までに30の省・市で636件のASF発生が確認され、4万2300頭以上の豚が感染し、4万3300頭以上が殺処分された。

 

現在もなお、26の省・市で256件の感染が継続中である。

 

感染頭数は前年同期比で34%以上減少しているが、国内全体としては感染拡大の傾向が続いている。

 

とりわけ注目されるのは、genotype IとIIの再構成型ウイルス株の増加である。

 

2023年時点ではこの新型株の割合は15.4%にとどまっていたが、2024年には36%、そして現在は45%に達している。

 

国内で使用されている3種類のASFワクチンは、従来株であるgenotype II型には一定の効果を示しているが、genotype I-II型には効果が限定的である。

 

農業環境省はこの新型株に対応する新たなワクチンの開発を急いでおり、遺伝子解析および基礎研究を進めているが、実用化には数年を要する見通しである。

 

同省のフン・ドゥック・ティエン副大臣は、ASF再拡大の要因として、ウイルスの高い感染力や複雑な感染経路に加え、農家の約半数が零細経営であること、2019年から2020年の大流行以降の警戒感の緩み、さらには行政再編による防疫体制の弱体化を挙げている。

 

長期的な対策としては、小規模・分散型の養豚から、大規模で集中管理された体制への転換が求められている。

 

中国で採用されている多層式豚舎に代表されるハイテク管理モデルが、参考例として紹介されている。

 

ASFはアフリカ原産のウイルス性疾患であり、感染した豚の致死率はほぼ100%に達する。

 

血液、内臓、分泌物などに含まれるウイルスは高い耐性を持ち、70℃以上の加熱でようやく死滅する。

 

呼吸器や消化器から感染が広がるが、人間には感染しない。しかし、人の移動がウイルス拡散の一因であるとされ、対策の難しさが際立っている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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