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ベトナムにおける教育観の変容、成績偏重から総合的成長重視へ

2025年08月18日(本日)07時00分 公開
ベトナムにおける教育観の変容、成績偏重から総合的成長重視へ

<写真:tapchitaichinh.vn>

 

ベトナムでは、子どもの教育に対する親の価値観が大きく変化しており、従来の成績至上主義から脱却し、身体的・精神的な健康、自己管理能力、倫理観、批判的思考、社会性、創造力などを含む、子どもの総合的な成長を重視する傾向が強まっている。

 

英商工会議所(BritCham Vietnam)と調査会社Decision Labが実施した「Education Market Study 2024」によれば、多くの親が点数や順位に偏らず、子どもが主体的に学び、失敗を経験しながら成長していくことを望むことが明らかとなった。

 

このような価値観の変化に伴い、学校外での活動やスポーツが教育手段として再評価されつつある。

 

例えば、あるハノイ在住の保護者は、娘が幼少期から熱中しているバスケットボールを通じて、自己管理能力、協調性、集中力の向上を実感しているという。

 

また、別の保護者は息子に積極的にサッカーの機会を提供し、地域大会や全国大会への出場を重ねる中で、体力の向上のみならず、時間管理能力や主体性といった能力も育まれていると語る。

 

保護者の取り組みは家庭内でのサポートにも及び、食事の栄養管理や日々の練習への付き添いなど、親が積極的に関与することで、子どもが安心して挑戦可能な環境が整備されている。

 

こうした流れを支援する企業の存在も見逃せない。例えば、ネスレ・ベトナムのブランド「ミロ」は、全国規模のスポーツ大会や学校の部活動を支援することで、子どもの健全な成長を後押ししている。

 

同社の担当者は、スポーツが子どもに体力や精神力だけではなく、協調性や規律、粘り強さといった将来に必要な資質を育む重要な教育手段であると述べている。

 

ベトナムの教育観は今、子どもの個性と可能性を尊重する方向へと進化しており、親と社会が一体となって築き上げる教育環境が、次世代のベトナム社会の基盤を形成していくと見られる。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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