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ベトナム人保護者の教育投資、経済状況に反して出費傾向が増加
<写真:Tuoi Tre>
ベトナムでは多くの家庭が経済的苦境に立たされているが、親は子供の教育に多額の出費をする傾向が強まっている。
ホーチミン市人文社会科学大学の心理学部長であるレ・ティ・マイ・リエン博士によると、ベトナムの親たちは自分たちのニーズを犠牲にしながらも、子供たちのために最高の教育を求めるのが一般的である。
同市フーニュアン区に住むN.T.T.さん(43)は、今月初めに2人の子供が新学期を迎えると、家族の支出を再計算する必要性に迫られた。
新型コロナウイルスの流行後、T.さんの世帯収入は毎月2000万ドン(約12万2400円)以上に減少した。そのため、子供の教育への投資を安定させるための経済的な調整が必要となった。
T.さんの家族は過去に頻繁な旅行や外食、映画、ショッピングに興じていたが、現在は家計節約のために娯楽を控えている。
また、子供たちの教育のために他の学校や学習プログラムにも投資することを考えたが、「教育への投資は明るい未来の礎石を築くもの」と考え、長女をホーチミン市経済大学国際ビジネス学科に進学させることを決意した。
もう1人の子供は10歳の秀才で、来年英才学校に入学するための受験準備をしている。
同市10区のN.T.M.さん(40)も家計が厳しい状況にあるが、2人娘の教育への投資を増加させており、「子供の人生の最初の18年間は将来を決める重要な時期である。親として、子供の学習のための支出を最優先に考えるべき」と語った。
M.さんは子供たちのピアノ、デッサン、英語の課外授業の費用も負担しており、家族の貯蓄は教育のために徐々に使われている。
3区の老朽化したアパートに住む平凡な公務員であるN.H.Q.さん(46)も、2人の子供の教育に多額の投資をしており、150億ドン(約9177万円)の一軒家に住む代わりに、年間10億ドン(約612万円)が必要となる教育費の節約を目的として、劣化したアパートを選択した。
Q.さん夫妻は「良い教育投資は明るい展望をもたらす」という信念のもと、家のような高価な資産よりも、子供たちに知識を与えることを優先することにしている。
しかし、リエン博士によれば、十分な施設とともに最高の教育環境を与えられた子供たちは、自立心や問題に対処する能力、あるいは人生における苦難を経験することなしに、将来成長する可能性は低いという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。