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ベトナムとロシア、原子力発電所建設に向け協定締結を加速
<写真:laodong.vn>
ベトナムとロシア両政府は、原子力発電所「ニントゥアン1号」の建設開始に向けて、関連協定の早期締結を進める方針で一致した。
これは27日にマレーシア・クアラルンプールで開催された第47回ASEAN首脳会議の機会に行われた、ファム・ミン・チン首相とロシアのアレクセイ・オーヴェルチュク副首相による会談の中で確認されたものである。
両国は今後、原子力発電を含むエネルギー分野における協力体制を強化する意向を明確にしている。
再始動が決定されたニントゥアン原発計画においては、1号機がトゥアンナム郡フオックディン村、2号機がニンハイ郡ヴィンハイ村に建設される予定であり、それぞれの事業主体はベトナム電力グループ(EVN)およびベトナム石油グループ(PVN)とされている。
ベトナム政府は、エネルギー安全保障の確保と急増する電力需要への対応を目的として、原子力発電の導入を推進している。
また、2050年までにカーボンニュートラルを実現するという国際的な公約も、クリーンエネルギーへの転換を加速させる要因となっている。
今回の会談では、原子力分野にとどまらず、農産物や食品を含む貿易の均衡的発展、鉄道インフラ整備をはじめとする交通分野での協力強化についても意見が交わされた。
加えて、人的交流や観光の促進、ベトナム人留学生への奨学金拡充、在ロシア・ベトナム人コミュニティの生活支援など、多岐にわたる分野での連携が議題となった。
チン首相は、ベトナムがロシアとの実質的かつ戦略的なパートナーシップの深化を常に重視していることを強調し、とりわけ科学技術および原子力分野における人材育成を目的とした奨学金枠の拡大を要請した。
さらに、ロシアおよびユーラシア経済連合に対して、ベトナム製品に対するセーフガード措置の緩和を求める意向を示した。
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