おすすめのプロモーション
熱帯低気圧が東方海域に進入、週明けの上陸に警戒
<写真:dantri.com.vn>
ベトナム国家水文気象予報センターは25日、フィリピン中部に位置する熱帯低気圧が同日夜から翌朝にかけて南シナ海に進入し、26日には台風15号に発達する可能性があると発表した。
11月中にもベトナム南中部への接近・上陸が予想されており、警戒が必要である。
同センターによれば、熱帯低気圧は25日午前1時の時点で最大風速毎時61km、中心付近の最大風力は7級に達している。
西北西へ毎時20〜25kmの速度で進行しており、同日夜には東海へ到達した後、勢力を強めながら西へ進む見込みである。
26日には北部のチュオンサ諸島を通過し、最大風力は10級(毎時102km)、突風は13級に達する恐れがある。
その後は西進し、影響は28日から30日にかけて中部高原地域のザライ省からラムドン省(旧地名ではビンディン〜ビントゥアン各省)に及ぶ可能性がある。
熱帯低気圧の接近に伴い、25日夜から東海中部〜南部の海域では風力6〜7級、中心付近では8級(突風10級)の強風が予想され、波高は最大5mに達する見通しである。
さらに、26日夜以降はチュオンサ諸島北部を含む海域で最大風力10〜11級、突風14級に達すると予測されており、各種船舶の航行への影響が懸念されている。
ベトナム政府の国家防災指導委員会は24日、南中部各省に対し、先週発生した大規模な豪雨および洪水からの早期復旧を図るとともに、新たな災害への備えを講じるように指示した。
沿岸地域では、漁船や輸送船の安全な操業のため、迅速な情報共有と警戒体制の徹底が求められている。
なお、2025年に入り、東海ではこれまでに14個の台風と5つの熱帯低気圧が発生しており、これは1995年以来2番目に多い年となっている。
特に11月15日から21日にかけて南中部を襲った記録的な大雨では、死者91人、経済損失は13兆ドン(約773億5000万円)超に達した。
気象当局は、今後1カ月以内にさらに1〜2個の台風または熱帯低気圧が発生し、国内に影響を与える可能性があるとして、引き続き警戒を呼びかけている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。