ベトナムで有名な料理23選|美味しいのはフォーだけじゃない!?
近頃、ベトナム料理はヘルシーなことから若い女性を中心に注目を集めており、東京にもベトナム料理店が増え始めています。
ベトナム料理といえばフォーが有名ですが、南北に長いベトナムにはもっと沢山の種類の料理があり、同じ料理でも食べ方や味付けは地域によって異なります。
ベトナムには米が使用されている料理が多いため、日本人にとっても親しみやすい料理がたくさんあります。
今回は現地のベトナム人からも人気が高いベトナム料理を23種類紹介します。
フォー (Phở)
「フォー (Phở)」はベトナムの国民食として有名な麺料理の1つです。
フォーのスープは牛肉やスパイスから作られており、香りの強いスープになっています。
中には、平たい米粉麺、牛肉または鶏肉、少量の野菜が入っています。
多くのお店では一緒に付いてくる香草やもやし、レモンや唐辛子を入れて食べます。
また、ベトナムでは南部よりも北部の方が習慣的にフォーを食べる人が多く、多くの人気店は北部にあります。
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フォーサオ(Phở Xào)
「フォーサオ(Phở Xào)」は米粉麺を牛肉や野菜と炒めた焼きそばのような料理です。
味付けはフォーよりも薄めで、ローカルのお店ではフォーサオを注文するとスープが付いてくるのが一般的です。
「フォーサオ(Phở xào)」はベトナムの麺料理「フォー(Phở)」と同じ文字が使われているため、メニューにベトナム語しかないお店では間違えやすいです。間違えて注文しないように気をつけましょう。
ゴイクオン(Gỏi Cuốn)
「ゴイクオン(Gỏi cuốn)」はベトナムの生春巻きのことです。
ライスペーパーに米粉麺の「ブン(Bún)」、えび、鶏肉、豚肉、レタス、長ねぎなどが巻かれている料理です。
お店によっては、中に入れる具材とライスペーパーが別々に出てきて、自分で食べるスタイルの場合もあります。
生春巻きを注文すると、一緒に茶色いソースがついてきます。
このソースは主にピーナッツからつくられた甘めのソースです。
ベトナム人はよく一緒にビールを飲んで生春巻きをおつまみとして食べています。
チャーゾー(Chả Giò)・ネムザン(Nem Rán)
「チャーゾー(Chả Giò)」と「ネムザン(Nem Rán)」はベトナムの揚げ春巻きのことを指します。
揚げ春巻きのことを北部では「ネムザン(Nem Rán)」と呼ばれ、南部では「チャーゾー(Chả Giò)」と呼ばれています。
春巻きの皮の種類も北部と南部で少し違いがあり、北部ではライスペーパーが使用されていますが、南部では日本と似た春巻きの皮が使用されています。
フーティウ (Hủ Tiếu)
「フーティウ (Hủ Tiếu)」はベトナムの麺料理の1つです。
フーティウはカンボジア料理の「クイティウ」から伝わってきた料理です。
フーティウのスープは豚肉からできており、フォーよりもあっさりした味わいになっています。
具材は、麺の上にエビや豚肉、野菜が入っています。
基本的にフーティウのお店では、汁あり「ヌック(nước)」と汁なし「コー(khô)」のどちらかを選ぶことができます。
ブンチャー (Bún Chả)
「ブンチャー (Bún Chả)」は米粉麺をお肉や揚げ春巻きと一緒に甘めのたれにつけて食べる、つけ麺のような料理です。
ベトナム人はブンチャーの米粉麺だけのことを「ブン(Bún)」と呼んでいます。
ブン料理は北部と南部で食べ方が異なります。
北部式のブンチャーは麺、たれ、お肉、野菜がそれぞれ分かれていてつけ麺のようにして食べるのが一般的です。
一方、南部式にはブンチャーと似た料理「ブンティットヌン (Bún Thịt Nướng)」があります。
炭火で焼かれた豚肉やつくねが香ばしく、甘めのたれと相性バッチリです。
ブンティットヌン (Bún Thịt Nướng)
「ブンティットヌン (Bún Thịt Nướng)」は北部の「ブンチャー(Bún Chả)」と似ていますが、南部発祥の料理です。
つけ麺のような北部のブンチャーとは異なり、ブンティットヌンは具材がすべて器に入った状態で出てきます。
また、たれはブンチャーよりも甘めなのが特徴です。
たれは麺と別になっていて、自分の好きな量を上からかけて食べることができます。
器の底にはレタスや香草などの野菜が敷かれており、その上に麺や炭火で焼かれたお肉、甘酢づけの大根、きゅうり、ピーナッツなどが乗っています。
ベトナム人の中にはお好みで、唐辛子をトッピングして食べる人もいます。
ブンボーフエ (Bún Bò Huế)
「ブンボーフエ (Bún Bò Huế)」は赤いスープが特徴の中部地方を代表する麺料理の1つです。
名物料理ブンボーフエはベトナム中部のフエ発祥の麺料理です。
辛味と酸味が強い赤いスープには太めの米粉麺、牛肉、野菜が入っています。
中部発祥の料理ですが、現在は南部にもお店が多くベトナム人の中でも人気の高い麺料理となっています。
バインカンクァ(Bánh Canh Cua)
「バインカンクァ (Bánh canh cua)」はカニの味が特徴的な麺料理の1つです。
スープの中には「バインカン(Bánh canh)」と呼ばれているタピオカから作られた太い麺やカニ、豚肉、野菜が入っています。
見た目はスープが赤く辛そうに見えますがエビのエキスが効いていてとても美味しい料理です。