ベトナムのフォー完全ガイド|種類・値段・食べ方・作り方
目次
ベトナム料理の中でも、世界的に知られているのが「フォー(Phở)」です。
平たい米粉麺と牛肉や鶏肉のスープを組み合わせた料理ですが、実際にベトナムで食べてみると、ハノイとホーチミンでは味や薬味が違い、牛肉の部位によって注文方法も変わります。
この記事では、フォーの種類や南北の違い、現地での値段、注文・食べ方、自宅での簡単な作り方、インスタントフォーまでわかりやすく紹介します。
この記事のポイント
- フォーは米粉から作る平たい麺を使ったベトナムを代表する料理
- 代表的なのは牛肉の「フォーボー」と鶏肉の「フォーガー」
- 北部と南部ではスープの味や薬味に違いがある
- 価格は1杯40,000〜80,000VND程度がひとつの目安
- 「tái」「chín」などを覚えると好みの牛肉で注文しやすい
- フォーのカロリーは具材や量によって大きく異なる
ベトナムのフォーとは?
フォー(Phở)は、米から作られる平たい麺を、牛肉や鶏肉などから作ったスープと一緒に食べるベトナム料理です。
牛肉を使った「Phở bò(フォーボー)」と、鶏肉を使った「Phở gà(フォーガー)」が代表的です。
スープには八角、シナモン、クローブ、カルダモンなどの香辛料が使われることがあり、肉や骨のうま味に独特の香りが加わります。
フォーの起源にはさまざまな説がありますが、ベトナムの公式観光情報では北部を発祥とする料理として紹介されています。ハノイでは20世紀初頭からフォーが食べられていた記録があります。
フォーはベトナムの文化遺産にも
2024年には「Phở Hà Nội(ハノイのフォー)」と「Phở Nam Định(ナムディンのフォー)」が、それぞれベトナムの国家無形文化遺産に登録されました。UNESCOの世界無形文化遺産とは異なり、ベトナム国内の国家遺産制度による登録です。
フォーの主な種類|牛肉の部位も選べる
初めてフォーを注文するなら、まずは「牛肉か鶏肉か」を選べば問題ありません。
牛肉フォーの専門店では、さらに肉の部位や火の通し方を選べることがあります。
| ベトナム語 | 読み方の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| Phở bò | フォーボー | 牛肉フォー。最も代表的な種類のひとつです。 |
| Phở gà | フォーガー | 鶏肉フォー。牛肉より軽めの味を好む人にも選びやすい種類です。 |
| Tái | タイ | 薄切りの牛肉を熱いスープで火入れした、レア寄りの牛肉。 |
| Chín | チン | あらかじめ十分に火を通した牛肉。 |
| Tái chín | タイ・チン | レア寄りの牛肉と火を通した牛肉の両方。 |
| Nạm | ナム | 赤身寄りの牛バラ・フランク系の部位。 |
| Gầu | ガウ | 脂身のあるブリスケット系の部位。 |
| Bò viên | ボーヴィエン | 牛肉のミートボール。 |
レア寄りの肉が気になる場合は、十分に火の通った「chín」や鶏肉の「phở gà」を選ぶとわかりやすいです。
ハノイとホーチミンではフォーの味が違う?
ベトナムのフォーは全国で同じ味ではありません。
店ごとの差も大きいため一概には言えませんが、北部と南部では次のような傾向があります。
| 北部・ハノイ | 南部・ホーチミン | |
|---|---|---|
| スープ | 比較的澄んでおり、素材の味を生かした繊細な味付け | 北部より甘みや濃さを感じる店が多い |
| 薬味 | ねぎ、香草、ライム、唐辛子など比較的シンプル | もやし、バジルなど多くの生野菜や香草が添えられることが多い |
| 卓上調味料 | 唐辛子、ライム、にんにく酢など | 唐辛子やライムに加え、チリソースやホイシンソースを使う店も多い |
ハノイ式のフォーを食べる際は、最初から調味料をたくさん入れず、まずスープをそのまま一口飲んでみるのもおすすめです。
その後、ライムや唐辛子、にんにく酢などを少しずつ加えると、味の変化を楽しめます。
ベトナムでフォーはいくら?値段の目安
フォーの価格は地域、店舗、肉の種類、トッピングによって大きく異なります。
現地価格のひとつの目安
40,000〜80,000VND程度/1杯
ローカル店から一般的なレストランまで含めた参考価格です。観光地、ホテル、追加トッピングの多いフォーなどでは、これより高くなる場合があります。
ハノイの有名店でも50,000VND前後から提供されている例があります。
価格は物価や店舗によって変動します。特に観光エリアや空港、ホテル内では価格差が大きいため、注文前にメニューを確認しましょう。
フォーの注文方法と食べ方
ローカルのフォー店はメニューがシンプルなことが多く、基本的な単語を覚えておくだけでも注文しやすくなります。
- 牛肉か鶏肉かを選ぶ
牛肉なら「phở bò」、鶏肉なら「phở gà」です。
- 牛肉の場合は好みの部位を選ぶ
迷った場合は「tái chín」にすると、レア寄りと火の通った牛肉の両方を楽しめます。
- 最初にスープをそのまま味わう
特に北部のフォーは、スープそのものの味を楽しんでから調味料を足すのがおすすめです。
- ライムや唐辛子、香草で調整する
卓上にある調味料や付け合わせは、自分の好みに合わせて少量ずつ加えます。
覚えておくと便利なベトナム語
| 伝えたいこと | ベトナム語 |
|---|---|
| 牛肉フォーを1杯ください | Một bát phở bò. |
| 鶏肉フォーを1杯ください | Một bát phở gà. |
| 辛くしないでください | Không cay. |
| パクチーなしで | Không rau mùi. |
南部ではパクチーを「ngò rí」などと呼ぶこともあります。言葉が通じにくい場合は、不要な香草を指さして伝えても問題ありません。
フォーはヘルシー?カロリーは?
フォーはあっさりした見た目から「低カロリー」「ダイエット向き」と紹介されることがありますが、フォーだから必ず低カロリーというわけではありません。
カロリーは、麺の量、肉の部位、スープ、油、トッピングなどによって大きく変わります。
例えば、Acecook Vietnamのインスタント商品「Phở Đệ Nhất」は1食235kcalと案内されています。一方、Ajinomoto Vietnamが紹介する家庭向け牛肉フォーのレシピでは1食600kcalとされています。
「フォーは約500kcal」と一律には言えません。
商品や店、量によって栄養価は大きく異なります。また、「フォーを食べれば痩せる」「代謝が上がる」といったダイエット効果を一般化できる根拠は確認できません。
自宅で作れる簡単フォーの作り方
専門店では牛骨や鶏骨を長時間煮込んでスープを作りますが、自宅では市販のスープストックを使うと簡単にフォーを楽しめます。
ここでは、家庭向けの簡易版として2人分の作り方を紹介します。
材料の目安
| 材料 | 2人分の目安 |
|---|---|
| フォー用米麺 | 160〜200g |
| 薄切り牛肉または鶏肉 | 150〜200g |
| 牛または鶏のスープ | 約800ml |
| 玉ねぎ | 1/2個 |
| しょうが | 1かけ |
| 八角 | 1〜2個 |
| シナモン | 小1本 |
| ヌクマム | 大さじ1程度から調整 |
| 塩・砂糖 | 少量 |
| ねぎ・パクチー・ライム・唐辛子 | 好みで |
作り方
- 玉ねぎとしょうがを焼く
表面に軽く焼き色が付くまで焼くと、スープに香ばしさが加わります。
- 八角やシナモンを軽く炒る
焦がさないように軽く温め、香りを引き出します。
- スープを作る
鍋にスープ、玉ねぎ、しょうが、香辛料を入れて20〜30分ほど弱火で煮ます。最後にヌクマム、塩、少量の砂糖で味を調えます。
- フォーの麺を準備する
乾麺の場合は商品に記載された時間に従って戻す、または茹でます。
- 肉を十分に加熱する
家庭で作る場合は、牛肉や鶏肉に十分火が通っていることを確認しましょう。
- 盛り付ける
器に麺と肉を入れ、熱いスープを注ぎます。ねぎ、パクチー、ライム、唐辛子などを好みで添えれば完成です。
より本格的なフォーでは、牛骨や鶏骨を長時間煮込み、八角・シナモン・クローブ・カルダモンなどの香辛料を組み合わせてスープを作ります。
手軽に楽しめるインスタントフォー
ベトナムでは、スーパーやコンビニでインスタントフォーも購入できます。
軽くて持ち帰りやすいため、ベトナム旅行のお土産としても選びやすい商品です。
Acecook Vietnam
Phở Đệ Nhất
Acecook Vietnamが現在販売しているインスタントフォーシリーズです。商品によって異なりますが、公式サイトでは麺と調味料を器に入れ、約400mlの熱湯を注いで3分待つ作り方が案内されています。
VIFON
Phở Bò・Hoàng Giaなど
VIFONは牛肉フォー、鶏肉フォー、Hoàng Giaシリーズなど、複数のインスタントフォーを現在も展開しています。
インスタントフォーは商品によって、粉末スープだけのシンプルなタイプから、肉入りのレトルト具材が付く商品まであります。
販売価格は店舗や商品によって変わるため、購入時に店頭価格を確認してください。
ハノイ・ホーチミンで美味しいフォーを食べるなら
この記事ではフォーそのものの種類や楽しみ方を中心に紹介しています。
実際に食べるお店を探している方は、都市別のフォー専門記事を参考にしてください。
フォーについてよくある質問
フォーは朝食の料理ですか?
朝食として非常に親しまれている料理ですが、朝だけの料理ではありません。現在では昼食・夕食まで営業するフォー店も多く、時間を問わず食べられます。
フォーには必ずパクチーが入っていますか?
店や地域によって異なります。パクチーや香草が苦手な場合は「Không rau mùi」などと伝えれば、抜いてもらえる場合があります。
フォーとブンは何が違いますか?
どちらも米を原料とする麺ですが、一般的にフォーは平たい麺、ブン(Bún)は丸い断面の細い麺です。ベトナムにはフォー以外にも、ブンボーフエ、ブンチャー、フーティウなど多くの麺料理があります。
初めてならフォーボーとフォーガーのどちらがおすすめですか?
定番を食べたいなら牛肉のフォーボー、比較的あっさりした味を好むなら鶏肉のフォーガーが選びやすいです。どちらもベトナムでは定番です。
まとめ
フォーは、平たい米粉麺と牛肉や鶏肉のスープを組み合わせた、ベトナムを代表する料理です。
牛肉のフォーボーと鶏肉のフォーガーが代表的ですが、牛肉フォーでは「tái」「chín」「nạm」「gầu」など、肉の火入れや部位を選べる店もあります。
また、ハノイを中心とする北部とホーチミンを中心とする南部では、スープの味付けや付け合わせにも違いがあります。
まずはスープをそのまま味わい、その後にライムや唐辛子、香草を加えながら自分好みに調整してみてください。
フォー以外のベトナム料理も知りたい方は、ベトナム料理の定番グルメまとめや、ベトナムの人気麺料理もあわせてチェックしてみてください。
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福岡や日系高級寿司店で修行した料理長が手がける、純粋な和食をコンセプトにした小料理屋スタイルの一軒です。









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