ベトナムのお酒事情|飲酒年齢・持ち込み・酒税・代表的なお酒を解説
目次
ベトナムでは、ビールをはじめ、ワイン、米を使った蒸留酒などさまざまなお酒が身近に楽しまれています。
スーパーやコンビニ、レストラン、バーなどで購入しやすい一方、飲酒年齢、海外からの持ち込み、酒税、飲酒運転には日本と異なるルールがあります。
この記事では、2026年8月31日時点で確認できる公的情報をもとに、ベトナムのお酒事情を旅行者・在住者向けに整理します。
最終確認:2026年8月31日
飲酒年齢、免税範囲、税率、交通違反の罰則は制度変更の影響を受ける情報です。渡航直前や高額・多量の酒類を持ち運ぶ場合は、ベトナム側・日本側の税関や利用航空会社の最新案内も確認してください。
この記事のポイント
- ベトナムでは18歳未満の飲酒は禁止されており、ビールも対象です。
- ベトナム入国時の酒類免税枠は、20度以上1.5L、20度未満2.0L、ビールなど3.0Lの「いずれか」です。
- 日本へ持ち帰る場合、20歳以上1人あたり760ml換算で3本が酒類の免税範囲です。
- ベトナムでは、車・バイクともに血中または呼気にアルコールが検出される状態での運転は禁止されています。
- 2026年から酒類・ビールの特別消費税率は段階的な引き上げ期間に入っています。
結論|18歳未満は飲酒禁止、持ち込みは「いずれか1区分」
| 項目 | 2026年8月31日時点の確認内容 |
|---|---|
| ベトナムの飲酒年齢 | 18歳未満は禁止。酒だけでなくビールも対象 |
| 日本からベトナムへの持ち込み | 20度以上1.5L または 20度未満2.0L または ビールなど3.0L |
| ベトナムから日本への持ち帰り | 20歳以上は1人あたり760ml換算で3本までが酒類の免税範囲 |
| 飲酒運転 | 血中・呼気にアルコールがある状態での運転は禁止。車・バイクとも対象 |
| 2026年の特別消費税率 | 20度以上の酒類65%、20度未満35%、ビール65% |
持ち込み量は足し算しない
ベトナムの免税規定は「20度以上1.5L+20度未満2.0L+ビール3.0L」をすべて同時に免税で持ち込めるという意味ではありません。公式規定は「または」で区分されています。複数種類を組み合わせて持ち込む場合や免税枠を超える場合は、税関へ確認するのが安全です。
ベトナムのお酒事情

ベトナムでは、ビール、ワイン、米を原料とする蒸留酒など幅広いお酒が流通しています。都市部では輸入ワイン、日本酒、ウイスキーなども見つけやすく、普段の買い物ならスーパーやコンビニ、酒類専門店が利用しやすいです。
特にビールは食事と一緒に飲まれることが多く、ローカル食堂ではグラスに氷を入れて飲む光景もよく見られます。
どこで買える?
缶ビールなどはコンビニや小型スーパーでも見つけやすく、ワインや蒸留酒まで比較したい場合は大型スーパーや酒類専門店の方が選択肢を確認しやすいです。
コンビニの種類や利用方法を知りたい方は、ベトナムのコンビニ事情も参考にしてください。
ビールに氷を入れる飲み方も一般的
暑いベトナムでは、ビールに氷を入れて冷たさを保ちながら飲むスタイルがあります。氷なしを希望する場合は「Không đá(コンダー/氷なし)」と伝える方法があります。
衛生状態が気になる場合は、無理に氷を入れず、缶や瓶からそのまま飲む選択でも問題ありません。
ベトナムでは何歳からお酒を飲める?
ベトナムでは、18歳未満の人が酒・ビールを飲むことは禁止されています。また、18歳未満への酒・ビールの販売、提供なども禁止されています。
「ビールは度数が低いので年齢制限の対象外」という情報が見られることがありますが、現行の法令ではビールも対象です。
2026年5月15日からの主な罰則
- 16歳以上18歳未満の人が酒・ビールを飲んだ場合:警告
- 18歳未満へ酒・ビールを販売・提供した場合:100万〜300万ドンの罰金
- 販売店が「18歳未満には販売しない」旨を見やすい場所に掲示しない場合:100万〜300万ドンの罰金
店頭で年齢確認をされなかったとしても、法律上のルールがなくなるわけではありません。旅行者・在住者ともに、現地での運用ではなく法令を基準に行動しましょう。
日本からベトナムへお酒を持ち込む場合
ベトナムへ入国する際、旅客の酒類に設けられている免税範囲は次の通りです。
| 種類 | 免税範囲 |
|---|---|
| アルコール度数20度以上の酒類 | 1.5Lまで |
| アルコール度数20度未満の酒類 | 2.0Lまで |
| ビール・その他のアルコール飲料 | 3.0Lまで |
重要なのは、公式規定が「または」で区切られている点です。種類ごとの上限をすべて合算できるものとして考えないようにしてください。
免税範囲を超える場合は課税対象となるため、申告が必要になることがあります。高価なウイスキー、日本酒を複数本持参する場合や、酒類を複数区分にまたがって持ち込む場合は、出発前に最新の税関案内を確認してください。
日本酒はラベルの度数を確認
一般的な日本酒は20度未満の商品が多いものの、商品ごとにアルコール度数は異なります。「日本酒だから一律2L」と決めつけず、ボトル表示の度数を確認して区分を判断してください。
ベトナムから日本へお酒を持ち帰る場合
日本の税関では、20歳以上の旅行者1人あたり、酒類3本(1本760ml換算)が免税範囲です。
18〜19歳はベトナムで飲酒できる年齢ですが、日本入国時の酒類免税枠はありません。ベトナム側の飲酒年齢と、日本側の免税年齢は分けて考える必要があります。
免税範囲を超える酒類は、日本入国時に申告・課税の対象になります。
税関の免税枠と航空機の手荷物ルールは別です。
市内で購入したボトルを機内へ持ち込めるか、預け手荷物に入れられるかは、空港の保安検査や利用航空会社の規定にも左右されます。瓶の破損対策も含め、搭乗前に確認してください。
2026年から酒類・ビールの特別消費税は段階的に上昇
ベトナムでは、2026年1月1日から新しい特別消費税法に基づく税率が適用されています。酒類とビールは2026年から2031年まで段階的に税率が引き上げられる設計です。
| 区分 | 2026年 | 2027年 | 2028年 | 2029年 | 2030年 | 2031年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 20度以上の酒類 | 65% | 70% | 75% | 80% | 85% | 90% |
| 20度未満の酒類 | 35% | 40% | 45% | 50% | 55% | 60% |
| ビール | 65% | 70% | 75% | 80% | 85% | 90% |
特別消費税率が上がることと、店頭価格が同じ割合だけ上がることは同義ではありません。実際の販売価格はメーカーや販売店、流通コストなどでも変わりますが、酒類価格へ影響する要因の1つになります。
飲酒運転は車もバイクも禁止
ベトナムでは、車やバイクなどを運転する人の血中または呼気にアルコールがある状態での運転は禁止されています。「少しだけなら運転してよい」という基準ではありません。
現行の交通違反規定では、アルコール濃度に応じて罰金が段階的に設定されています。2026年8月15日には交通違反政令の一部改正も施行されていますが、今回確認した改正項目では飲酒運転の罰金区分は変更されていません。
| 車種 | 飲酒運転の罰金額 |
|---|---|
| バイク・原付等 | アルコール濃度に応じて200万〜1000万ドン |
| 自動車等 | アルコール濃度に応じて600万〜4000万ドン |
罰金だけでなく、免許に関する処分などが伴う場合もあります。飲酒後は運転せず、Grabやタクシーなどを利用してください。
移動手段を確認したい方は、ベトナムのタクシー完全ガイドも参考にしてください。
自家製酒・出所がわからない酒には注意
ベトナムには米を使った蒸留酒や果実酒などのローカル酒文化があり、家庭や地域で作られる酒を目にすることもあります。
一方、ラベルや製造元が確認できない酒は、アルコール度数、原材料、製造・保管環境を判断しにくい場合があります。旅行者が購入したり、お土産として持ち帰ったりする場合は、製造元・容量・アルコール度数が確認できる商品を選ぶ方が扱いやすいです。
ベトナムを代表するお酒
ここでは、ベトナムで見かけやすい代表的なお酒を簡単に紹介します。ビールの銘柄比較や価格帯を詳しく知りたい方は、専用記事をご覧ください。
ビアハノイ(BIA HANOI)

ビアハノイは、ハノイを中心とする北部でよく見かけるローカルビールです。北部の食堂やビアホイ文化とあわせて、ハノイらしいビールを試したい時の定番候補です。
ビアサイゴン(BIA SAIGON)

ビアサイゴンは、ホーチミンをはじめ南部で広く見かけるビールです。「Saigon Special」など複数の商品があり、スーパーや飲食店でも探しやすいブランドです。
333(バーバーバー)

333は「バーバーバー」と読まれるベトナムの定番ビールの1つです。ビアサイゴンとあわせて南部でもよく見かけます。
ビールを詳しく比較したい方へ
味、種類、価格帯、地域ごとの定番は、ベトナムビールおすすめ12選で詳しく紹介しています。この記事では飲酒ルール・税関・酒税を主軸とし、ビール銘柄の詳細は専用記事へ分けています。
ダラットワイン

高原都市ダラットに由来するワインは、ベトナム産のお酒を探す時の代表的な選択肢です。瓶入りの商品が中心となるため、日本へ持ち帰る場合は容量と破損対策を確認しましょう。
ネップモイ(Nếp Mới)

ネップモイは、米を原料とするベトナムの蒸留酒として知られています。ビールやワインよりアルコール度数が高い商品があるため、飲む時だけでなく、海外へ持ち運ぶ時もボトルに記載された度数を確認してください。
お土産に選ぶなら?
| 種類 | 特徴 | 持ち帰り時の注意 |
|---|---|---|
| ベトナムビール | 地域ごとの銘柄を選びやすい | 缶・瓶は本数が増えると重くなる |
| ダラットワイン | ベトナム産ワインとして選びやすい | 瓶商品のため、容量確認と破損対策が必要 |
| ネップモイなどの蒸留酒 | ベトナムらしい米由来のお酒 | アルコール度数を確認し、税関区分と航空会社の規定に注意 |
お土産では「ベトナムらしさ」だけでなく、容量・アルコール度数・瓶の割れやすさまで確認すると持ち帰りやすくなります。
よくある質問
ベトナムでは何歳からお酒を飲めますか?
18歳未満の飲酒が禁止されているため、18歳以上です。ビールも同じルールの対象です。
ビールなら18歳未満でも飲めますか?
飲めません。ベトナムの酒・ビールに関する法令では、18歳未満の飲酒禁止にビールも含まれます。
日本酒を日本からベトナムへ持ち込めますか?
個人の入国時手荷物として持ち込む場合、度数に応じた免税範囲があります。20度未満なら2.0Lが区分上の免税上限ですが、ほかの種類の酒類と組み合わせる場合は各枠を単純に合算せず、最新の税関ルールを確認してください。
ベトナムで少し飲んだ後にバイクを運転してもいいですか?
できません。ベトナムでは血中または呼気にアルコールがある状態での運転が禁止されています。飲酒後はGrabやタクシーなどを利用してください。
ベトナムのお酒は日本へ何本まで免税で持ち帰れますか?
日本税関の酒類免税範囲は、20歳以上1人あたり3本で、1本760mlとして換算します。免税範囲を超える場合は申告・課税の対象です。
酒税が上がると、お酒の値段も同じ割合で上がりますか?
必ずしも同じ割合ではありません。特別消費税率は価格形成に影響する要素ですが、実際の販売価格はメーカー、販売店、流通コストなどでも変わります。
まとめ
ベトナムでは、ビール、ワイン、米由来の蒸留酒などさまざまなお酒を楽しめます。一方、旅行者・在住者が特に押さえておきたいのは、飲酒年齢、税関の免税範囲、飲酒運転、酒税のルールです。
- 18歳未満は酒・ビールを飲まない
- ベトナムへの持ち込み枠は「20度以上1.5L/20度未満2.0L/ビール等3.0L」のいずれかで確認する
- 日本への酒類免税枠は20歳以上1人あたり760ml換算3本
- 飲酒後は車・バイクを運転しない
- 酒類を海外へ持ち運ぶ時は容量とアルコール度数を確認する
- 出所不明の酒より、製造元・ラベルを確認できる商品を選ぶ
制度や罰則は改正されることがあるため、渡航前や多量・高額の酒類を持ち運ぶ場合は、税関・政府機関・航空会社の最新情報もあわせて確認してください。
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