古都フエを満喫*モデルコースやローカルグルメなどをご紹介!
ベトナムの京都と呼ばれている古都「フエ」。
ベトナム最後の王朝・グエン朝の都として栄え、ベトナムで初めて世界遺産に登録された遺跡を持つ都市で、ダナンやホイアンから日帰りで行くことができます。
今回は古都フエを満喫したいという方に3日間のモデルコースとローカルグルメ、宿泊施設などをご紹介します!
基本情報
アクセス
フエへはベトナム航空とベトジェットエア、バンブー・エアウェイズが毎日直行便を運航しています。
往復運賃はホーチミン市〜フエが約140万ドン(約8500円)、ハノイ市〜フエが約160万ドン(約9700円)で、所要時間はそれぞれ1時間25分、1時間10分ほどです。
また、フエまでは鉄道でもアクセスすることができ、ホーチミン市からは18時間、ハノイ市からは13時間ほどかかります。
ベストシーズン
ベストシーズンは乾季にあたる2月〜9月頃で、特に3月〜6月上旬は遺跡巡りや街歩きにちょうど良い季節です。
7月〜8月は特に暑くなるため、暑さ対策に注意が必要です。
モデルコース(1日目)
ティエンムー寺(Thien Mu Pagoda)
フォン川沿いに位置するティエンムー寺は、グエン王朝の前身である広南朝の最初の皇帝グエン帝によって1601年に建てられたお寺です。
伝説によると、この場所では夜になると老婆が現れ、「この地にいずれ真の支配者がやってきて塔を建てるだろう」と予言していました。
その後、16世紀にグエン帝がこの地を訪れた際に村人から老婆のお告げを聞き、ティエンムー寺を造営したことが始まりなのだそうです。
後にその老婆は「実は天女だったのではないか」という噂が広まり、「天女の寺」とも呼ばれています。
ホンチェン殿(Hon Chen Temple)
フオンチャー(Huong Tra)町にあるホンチェン殿(フエナム殿)には、チャム族の神であるティエンヤーナ聖母をはじめとする女神が祀られています。
この場所はフエの人々にとって最も神聖な場所であり、旧暦の3月と7月には16世紀にフエを統治していたチャンパ王国の時代から続く伝統的な祭事が行われています。
フエ市街地からホンチェン殿へアクセスする場合、フオントゥイ(Huong Thuy)町フエンチャンコンチュア(Huyen Tran Cong Chua)通りのベンタン(Ben Than)埠頭まで行き、そこからボート(3万ドン/約180円)を利用するのがおすすめです。
寺院への入場料は5万ドン(約300円)で、ショートパンツやノースリーブ、ミニスカートなどの露出度が高い服を着用しての訪問は禁止されています。
ザーロン帝廟
グエン朝初代皇帝であるザーロン王の墓は、ホンチェン殿の近くに位置しています。
そのため、ホンチェン殿を参拝した後にフォン川の西側にあるザーロン帝廟まではグラブなどのタクシー移動がおすすめです。
ザーロン帝廟はフエで唯一王と王妃が一緒に埋葬されている王陵で、墳墓の内部には王宮があり、馬や象、人間の石の彫刻があります。
入場料は10万ドン(約600円)で、膝と肩が隠れる服装で入場する必要があります。
モデルコース(2日目)
シクロツアー
フエでは街中でシクロを簡単に見つけることができ、チュオンティエン(Truong Tien)橋やドンバー(Dong Ba)市場、城塞の正午門といった主要な観光スポットを周る約20分のツアーを15万ドン(約910円)ほどで利用することができます。
世界遺産にも登録されているフエ王宮への入場券は20万ドン(約1200円)で販売されています。
ディエンビエンフー(Dien Bien Phu)通り21番地にあるお店「BOHOHUE」では、ベトナムの民族衣装であるアオザイや19世紀の王女が着用していたニャットビンをレンタルすることができるため、衣装を着用して写真撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか?
トゥドゥック帝廟(Tu Duc Tomb)
フエから7kmほど離れたヴォン・カイン(Vong Canh)丘の下には、グエン朝第4代皇帝トゥドゥック帝の帝廟があります。
トゥドゥック帝廟は元々長期間用の別荘として建設されたもので、死後に帝廟として用いられることになりました。
敷地内にはトゥドゥック帝が住んでいた住居からお寺、蓮沼などが残っており、グエン朝の霊廟の中でも最も美しい霊廟の1つとなっています。
入場料は12万ドン(約730円)です。
トゥイスアン線香村 (Lang huong Thuy Xuan)
トゥドゥック帝廟から徒歩10分ほどの場所にあるトゥイスアン線香村。
赤、黄色、紫、ピンク、緑などカラフルな線香がずらりと並び、写真撮影スポットも用意されています。
アオザイや小物類を貸し出しているお店もあるため、衣装や小物を身につけて写真撮影を楽しんでみるのも良いですね♪
モデルコース(3日目)
チュオンラグーン(Dam Chuon)
早起きしたらフーバン(Phu Vang)地区のチュオンラグーンへ行くのがおすすめです。
タムザン(Tam Giang)-カウハイ(Cau Hai)湿地自然保護区の一部であるこのラグーンでは、午後6時に漁に出た漁師が戻って来る午前6時頃に賑わいを見せます。
観光客は20~25万ドン(約1200〜1500円)で4~6人乗りのボートに乗ってラグーンを周遊することができます。
こちらで販売されている蒸した豚バラ肉が入ったお粥や麺類は朝食におすすめです!
ルーチャ(Ru Cha)マングローブ林
ルーチャ・マングローブ林では5万ドン(約300円)でボートを借りて森の中で漕いだり、写真を撮ったり、網釣りを習うことができます。
森の中にはタイン・マウ女神を祀る古い寺院があり、旧暦の3月になると女神の庇護を求めて地元住民が精霊儀式を行うそうです。
人里離れた場所にありレストランはないため、食料は持参する必要があります。
フォン川でフエの民謡「カーフエ」を鑑賞
夕方にはレロイ(Le Loi)通りのドラゴンボート乗り場でクルーズツアーを利用し、フォン川での夕日を眺めるのがおすすめです。
約3時間のクルーズは約40万ドン(約2400円)でお茶と甘いお菓子が付き、日が沈むと宮廷音楽と民謡が融合したフエの民謡「カーフエ」が披露されます。
カーフエは2015年にベトナムの無形文化遺産としても認定されているため、フォン川を眺めながら耳を傾けてみてください*
クルーズツアーは事前予約がおすすめです。
予約は「BNT TRAVEL」や「Culture Pham Travel」といった旅行会社ですることができます。
ローカルグルメ
ネムルイ(Nem Lui)
ネムルイはレモングラスの茎に豚肉のつくねが巻かれたベトナム中部を代表する料理です。
甘いつけダレにつけてネムルイだけを味わうのも良いですが、ライスペーパーにネムルイと野菜を包んで食べるのもおすすめです!
ディエンビエンフー(Dien Bien Phu)通りの「タイフー(Tai Phu)」では、ネムルイを1人前8万5000ドン(約520円)で提供しています。
ブンボーフエ(Bun Bo Hue)
ブンボーフエはブンと呼ばれる米麺とボー(牛肉)を用いたフエの名物料理です。
レモングラスがほのかに香り、さっぱりとしたピリ辛のスープで日本人にも食べやすい味付けになっています。
ハノイやホーチミンなどでも食べられていますが、フエのブンボーは使用する調味料が違うそうです。
グエンコンチュー(Nguyen Con Tru)通りの「Quán Bún Bò Huế Bà Tuyết」やバクダン(Bach Dang)通りの「Bún bò mệ Kéo」、ドンバー(Dong Ba)市場の「Kim Chau」では、ブンボーフエを3万~3万5000ドン(約180〜210円)で味わうことができます。
チャンティエン・バインミー(Trang Tien banh mi)
レロイ(Le Loi)通りとフンブオン(Hung Vuong)通りを挟んだ、フン川にかかるTruong Tien(Trang Tien)橋の近くには「チャンティエン・バインミー」と呼ばれるバインミー屋さんがたくさんあります。
フエ名物のこのバインミーにはオムレツやパテ、中国風ソーセージ、豚肉、発酵させた豚肉のミンチなどが入っています。
価格は1つ1万2000〜2万ドン(約70〜120円)ほどです。
●Truong Tien橋 周辺地図
チェー(Che)
「チェー」は鮮度と栄養価の高さからグエン朝時代の皇帝や王家にとって欠かせないデザートだったそうです。
種類は蓮の実のチェーやロンガンと蓮の実のチェー、タロイモのチェーなど様々な種類があります。
価格は1万2000ドン(約70円)前後で、フンブオン(Hung Vuong)通りの「Che Hem」やチャンフンダオ(Tran Hung Dao)通りの「Quan che du mon Hue」、グエンシンクン(Nguyen Sinh Cung)通りの「Che Cam」といったお店がおすすめです!
バインエップ(Banh ep)
「バインエップ」はタピオカ粉とうずらの卵、豚肉、ハーブで作られたフエ風のクレープです。
皮の表面はカリッと焼かれており、中はもっちりとしていて不思議な食感。
価格はレギュラーサイズで2000ドン(約10円)〜、大きいサイズで1万5000ドン(約90円)〜注文することができます。
お店はグエンドゥー(Nguyen Du)通りの「Quan」、レーゴーカット(Le Ngo Cat)通りの「Banh ep Chi Hue」、チュンティエンブオン(Tung Thien Vuong)通りの「Banh Ep Deo」などがおすすめです。
宿泊施設
おすすめの格安ホテル
おすすめのリゾートホテル
まとめ
今回はフエのモデルコースやローカルグルメ、宿泊施設などをご紹介しました。
ぜひフエ旅行の際には参考にしてみてください!
※この記事に記載されている情報は2023年8月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。