ベトナム国旗には意外な意味があった!? 歴史や由来、似てる国旗もまとめて紹介

ベトナム国旗には意外な意味があった!? 歴史や由来、似てる国旗もまとめて紹介

ベトナムの国旗と言えば、赤い背景に黄色い星ですよね。普段なんとなく見ているベトナムの国旗の意味合いや国旗に込められた歴史などについて考えたことはありますか? 国旗は国家の象徴であるため、様々な意味合いや歴史が込められているんです。そこで今回はベトナムの国旗について詳しく紹介します!

 

 

ベトナムの国旗の概要

 

ベトナムの国旗は赤地の中央部分に五芒星(ごぼうせい)と呼ばれる黄色い星マークが付いており、別名「金星紅旗(きんせいこうき)」とも呼ばれています。現在のベトナムの国旗を作成したのは、建国の祖ホーチミン氏です。ホーチミン氏は国旗の赤色と星のマークにそれぞれ意味合いを込めて作成しました。

 

赤色の意味

まず、赤色には2つの意味が込められており、そのうちの1つが「社会主義」です。「なぜ赤色が社会主義を象徴する色なの?」と思った方もいるかもしれませんが、その理由は18世紀にさかのぼります。
 
18世紀のフランスにおいて、赤色の旗は戒厳令(かいげんれい)が出されていることを示していました。しかし、フランス革命時に国内で虐殺事件が起きたことを機に、赤色の旗は戒厳令に対する抗議として使用されるようになりました。

ベトナム国旗の赤に込められたもう1つの意味は「血」です。1945年にホーチミン氏率いるベトナム解放軍が独立運動を行った時に、独立のために人々が流した尊い血を表現しているといわれています。ベトナム人にとって国旗の赤色は自由を勝ち取った証でもあるため、ベトナムではめでたい色とされています。

 

真ん中の星の意味

ベトナム国旗の中央にある黄色い星の黄色は「革命」を表しています。星の5本の先端は五芒(ごぼう)と呼ばれ、5本の光を表しています。5本の光はそれぞれ「労働者・農民・兵士・青年・知識人」を表しており、各階層の団結を願ってホーチミン氏は星のマークにしたと言われています。

 

ベトナムの国旗は独立して自由を勝ち取った誇りと国民が団結して国を発展させて行って欲しいというホーチミン氏の願いが込められた国旗です。ではなぜこのような願いが込められるようになったのでしょうか。それにはベトナムの歴史が大きく関係しています。

 

 

国旗からみるベトナムの歴史

 

ここでは国旗の変遷に触れながら1945年の独立宣言以降のベトナムの歴史について紹介します!

 

①1945年独立宣言以降

ベトナム民主共和国 初代国旗

出典:Wikipedia

 

ベトナムの法律上で定められた初めての国旗が作られたのは、1945年の独立宣言の時です。ホーチミン氏率いるベトミン(ベトナム独立同盟会)が総蜂起して起こした八月革命の際に独立運動の象徴としてベトミンが使用していた旗であり、独立後そのまま国旗として採用されました。現在用いられているベトナム国旗よりも中央の星が丸いのが特徴です。

 

②1954年、南北ベトナム分断後

ベトナム共和国(南ベトナム)の国旗

出典:Wikipedia

 

第1次インドシナ戦争終結後、ジュネーブ協定によりベトナムが南北に分断されたため、南北で異なる国旗を用いるようになりました。ベトナム共和国(南ベトナム)の国旗は黄色い下地に赤い線が三本入っています。黄色は古来よりベトナムの民族の象徴とされ、さらに三本の赤い線はベトナム北部、中部、南部を表しています。南北ベトナムが統一された現在、ベトナム共和国(南ベトナム)の国旗を所持することは「反政府」を意味しており、悪質な場合には日本人でも罰せられることがあるので注意が必要です。

 

ベトナム民主共和国(北ベトナム)の国旗

 

ベトナム民主共和国(北ベトナム)は南北分断後、丸みを取り、スリムな形の星にしたものへと国旗を変更しました。現在でも北ベトナムの国旗が続けて利用されています。

 

南ベトナム解放民族戦線の旗

出典:Wikipedia

 

ちなみに上記の旗はベトナムが南北に分裂していた際に、南ベトナム政権に対抗する勢力として結成された「南ベトナム解放民族戦線」が用いていた旗です。ベトナム民主共和国(北ベトナム)の国旗と下半分を青色に変更しています。上部はベトナム民主共和国(北ベトナム)、下部はベトナム共和国(南ベトナム)を表し、ベトナムの南半分が帝国主義の勢力によって占領されていることを意味しています。

 

③1976年7月〜現在

 

1975年のサイゴン陥落から1年ほどは南ベトナム解放民族戦線の旗が暫定的に国旗として使用されていましたが、1976年の7月に正式に南北統一国家であるベトナム社会主義共和国が成立してから現在まで上記の国旗が使用されています。

 

 

祝日には国旗掲揚が義務?

 

 

公的機関では祝日に国旗を掲揚するのは万国共通です。しかし、ベトナムでは一風異なり、一般国民も国旗掲揚が義務付けられています。旧正月や南部解放記念日、メーデーなどの祝日の前日には国旗の掲揚期間について指示が出ます。また、祝日以外にも国の式典など大きな行事や記念日がある場合には国旗の掲揚が義務付けられています。祝日に街中に出ると国旗を掲揚している家が数多く見られるため、外に出て探してみるのも面白いかもしれません。

 

 

 

【番外編】ベトナム国旗に似てる国旗

 

ベトナムの国旗は赤地に黄色い星マークのシンプルなデザインであることから、デザインが似ている国旗を持つ国も複数あります。番外編としてベトナムの国旗とデザインが似ている国とその概要について説明します。

 

①中国

まずベトナムの国旗と似ている国として思い浮かぶ人が多いのは中国ではないでしょうか。中国の国旗は「五星紅旗」とも呼ばれ、大きな星は中国共産党の指導力、4つの小さな星は労働者、農民、資本家、知識人の階級を表していると言われています。

 

②モロッコ王国

アフリカ北西部に位置するモロッコ王国の国旗は暗めの紅色をしており、モロッコ国民の祖であるアラウィット家を表しています。中央の緑色の星は偽典の中で様々な天使や悪魔を従わせたと言われる「ソロモンの印章」です。モロッコ王国の国旗はイスラム教の影響を強く受けた国旗です。

 

③ソマリア連邦国

アフリカ南東部に位置するソマリア連邦国の国旗は水色の下地の中心に白の星があります。水色は空と海を表し、五芒星(ごぼうせい)と呼ばれる白い星は5つのソマリア居住区を表していると言われています。


 

まとめ

 

普段なんとなく眺めている国旗について少し調べてみると、その国の建国の願いや歴史がわかるため、生活がもっと楽しくなるかもしれません。ベトナムの国旗だけでなく、様々な国の国旗を調べてみてはいかがですか?

 

※この記事に記載されている情報は2018年10月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。

 

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