Vリーグ試合で失神の少年、警察官が救う

2019年08月07日(水)00時00分 公開
Vリーグ試合で失神の少年、警察官が救う

<8月4日にNam Dinh省で行われたVリーグの試合中に、失神した少年を同僚と共に少救急車へ運ぶ様子 (写真提供:VnExpress / Duc Dong)>

 

8月4日、少ベトナム北部のナムディン省で開催されたサッカーVリーグの試合で、会場が熱狂に包まれる中、観戦中の少年が突然気を失った。警備をしていた警察官が少年のもとに駆け寄り、会場に待機していた救急車まで運んだ。

 

Nam Dinh FCとHoang Anh Gia Lai一戦はチケットが完売し、2万5000人のファンで会場のThien Truongスタジアム埋め尽くされた。

 

混雑の影響で熱気が立ち込めた会場は酸欠状態になり、少年が失神をしたとみられている。

 

会場を警備していた機動警察官のTran Duc Giang氏とその同僚が事態を把握すると、少年を群衆から連れ出し、会場に待機していた救急車まで担いで運んだという。

 

Giang氏は、少年の口に手を入れて、舌を噛んだり詰まらせたりしない様にし、救急車に搬送した。

 

Thien Truongスタジアムの観客は静かになり、事態を固唾を飲んで見守っていた。少年の救護が終わると2人の警察官に大きな歓声を送った。

 

5歳前後の少年は、最寄りの病院で容態が安定したという。

 

試合は2-2の引き分けで終了した。

 

同様の事件が、過去のVリーグ2019の試合でも発生したが、対象は選手だった。

 

5月5日の試合中、Nguyen Hung Thien Duc選手が空中で他の選手と衝突し失神した際にも審判のNgo Duy Lan氏が今回と同様の応急処置を行なったという。

 

チームメイトをフィールドで救うために、サッカー選手も同様の対応を行なっている。

 

しかし医師によると発作中に人の口に何かを入れる必要はなく、舌を詰まらせたり噛んだりする事を防止するためには顎を持ち上げたり、顎を押し込んだりすることが推奨されるという。

 

ホーチミンの小児病院第1病院のTruong Huu Khanh医師は、Giang氏が行なった少年に自分の指を噛ませる行為は悪くはないが、正しいとは言い切れないと述べた。

 

「警官は同様の事態に対応するため訓練されているのかもしれない」と語った。

 

出典:VNEXPRESS

 

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