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ホーチミンで新型コロナ感染者を自宅隔離、医療従事者から試験実施
<写真:©️VN EXPRESS>
7月13日に、ホーチミン市保健局のグエンタンビン局長が署名した同市における新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する緊急文書で、ホーチミン市は一定の条件を満たす新型コロナウイルス感染者について、試験的に自宅隔離措置とすることを決定した。
まずはホーチミン市での試験的な運用を行い、その結果を評価した上で、全国規模で適用することを検討する方針だ。
今回の措置の対象となるのは、自らの健康観察を行うことができる医療従事者と若くて健康な人、隔離治療を終えた無症状患者だという。
これにより、病院で10日間程度の隔離治療を経た感染者で、症状がなく、10日目のPCR検査で陰性または陽性だがウイルス量が少ない患者は自宅での隔離が許可されるという。
また、医療従事者の感染患者についても、自らの健康観察を効果的にできるということから、無症状の場合、自宅での隔離が認められる。
自宅隔離期間中も、感染から14日目と21日目に検査を受ける必要がある。
自宅隔離期間中、感染患者は自身の健康状態を監視し、毎日保健当局に報告し、規制に従って新型コロナウイルスの検査を受ける必要があるという。
また、感染患者の自宅隔離については、ホーチミン市の保健当局が監視をする。
自宅で隔離を行う場合、濃厚接触者(F1)と同様の条件が求められるという。
自宅隔離には、家族が共有するスペースとは別の独立した部屋が必要となり、家が2階以上ある場合は、1フロアを隔離のために使用する必要がある。
また、隔離の部屋とは別に、医療スタッフが訪問し検査を行うための部屋を用意する必要があるという。
さらに、隔離の部屋には専用のバスルーム、トイレ、体温計、「新型コロナ感染の可能性がある廃棄物(potential Covid-19 waste)」とラベルを貼ったふた付きのゴミ箱を用意する必要がある。
隔離を講じている人と接触する場合、その家族は防護服を着用しなければならず、隔離を講じる人は、部屋を出たり、家族や他の人、ペットと接触をしたりしないことを当局に誓約しなければならない。
ベトナムでは、これまで新型コロナウイルスの感染患者は症状の有無に関わらず全員が政府の指定する病院で隔離治療を受ける必要があった。
しかし、ホーチミン市では国内第4波での感染者数が13日までで1万6000人を超えており、病院・集中隔離施設ともに受入可能人数が限界に達しているという。
そのため、当局は施設の負担を軽減する方法を模索している。
感染者が増加する一方、無症状または治療が必要ない程度の軽症とされる人の割合は84%程度と言われている。
ベトナム国立肺病院のNguyen Viet Nhung氏は新型コロナウイルスの感染者について重症患者や高齢者、基礎疾患のある人は医療施設で治療をする必要があるものの、軽症で重篤な併存疾患がみられない場合には自宅隔離にするべきだと主張していた。
すでに、新型コロナウイルスの感染患者に接触した人(濃厚接触者)の隔離は一定の条件を満たす場合に自宅での隔離が認めれられている。
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