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日系企業が解雇通知に「首をハサミで切る画像」を添付、謝罪要求へ

<写真:VN Express>
ハイフォン市にある日系工場の日本人ディレクターが「ハサミで首を切ろうとする」画像を添付した労働者2人に対する解雇通知を掲示し、労働組合から謝罪を要請される事態となっている。
ハイフォン市経済区労働組合は精密機械メーカーである飯山精器ベトナムの日本人ディレクターに対し、元従業員のVさんとTさんに27日中に正式に謝罪するように要請した。
両従業員は23日に辞表を会社幹部に提出し、同日承認されていた。
同社の日本人ディレクターは会社の掲示板に解雇通知を掲示するとともに、人の頭を切り落とそうとしているハサミを持った手の画像を添付した。
解雇通知には両従業員が「労働能力が非常に低く、改善の見込みがない。労働規則で定められた職務を果たしていない」という内容が書かれていた。
掲示された通知書と絵を見た多くの従業員が憤慨し、同社の労働組合委員長に報告書を提出した。
また、同社の取締役が度々スタッフルームに入り込んで撮影した写真を社内のチャットグループに無断でアップロードしているとの報告も上げられた。
同社の労働者たちは日本人ディレクターの行為をベトナムの法律に沿わない「抑圧」であるとしている。
ハイフォン市労働組合職員は日本人ディレクターおよび労働者2人と3時間に渡る面談を行った後、日本人ディレクターが労働者2人の退職を許可した後に解雇通知を掲示したこと、許可なくスタッフルームに入ったことは労働規則に違反していると指摘した。
労働当局は飯山精器ベトナムに対し、30日までに本件に対処するための社内会議を招集するように要求している。さらに、同社は労働者を保護するためにリーダーの行動を監督するタスクフォースを設置しなければならないとした。
飯山精器ベトナムのウェブサイトによると、同社は2012年に設立されて85名の従業員数を雇用している。
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