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男性もつわりになる? ハノイの男性が同情妊娠症候群に
<写真:vinmec.com>
ハノイ市ホアンマイ区在住のグエン氏(32)が、妻の妊娠に伴って「同情妊娠症候群(クーバード症候群)」を発症したと診断された。
これは、妊娠中の配偶者に共感し、妊娠症状に似た症状を体験する現象である。
グエン氏の妻であるアイン氏は妊娠7週目からつわりを経験していたが、その症状が軽減した2週間後、グエン氏に吐き気、食欲変化、疲労感が現れ始めた。
食事の際には匂いに敏感になり、酸味の強い食品を特に好むようになった。
また、グエン氏はイライラしやすくなり、活動意欲が低下した。胃の病気を疑って病院を受診したところ、同情妊娠症候群と診断された。
中央産科病院のタイン医師によると、これは病気ではなく、心理的・身体的共感の表れであり、妊娠した妻や子供への強い感情的結びつきが原因であるという。
研究では、この症候群の発生率が文化や地域に影響されることが示されている。
アメリカでは25~53%、スウェーデンでは20%、タイでは61%の男性が症候群を経験したと報告されている。
一方、イギリスでは具体的なデータは不明であるが、1970年の研究では11~50%の男性が発症していると推定される。
特に不妊治療中のカップルでは、男性の発症率が高い傾向がある。 症状の原因については、ホルモンや心理的変化が関与している可能性があるという。
また、妊娠中の女性との感情的結びつきが「無形の絆」として働き、夫が妻の症状を模倣する形で現れると考えられている。
さらに、心理学では「オイディプス・コンプレックス」などの理論が症候群の一因とされる。
これは、男性が妊娠中の女性の生殖能力に無意識の嫉妬を抱き、自らの幼少期の記憶や感情が呼び起こされる現象である。
また、社会心理学的観点からは男性が妊娠中の女性の主役的役割に対する疎外感を抱き、それを補う形で症候群が発現するとされている。
治療には栄養バランスのとれた食事やヨガ・瞑想などのストレス軽減法が推奨される。場合によっては、ビタミン補給や抗吐き気薬の使用が必要となることもある。
また、妊娠中の夫婦間での感情的な共有や支え合いが症状緩和に効果的であるとされている。
タイン医師は「妻の妊娠中、男性も感情的に敏感になりやすい。この時期を夫婦で協力しながら乗り越えることが大切である」と語った。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。