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30年までに新たな美食の都へ、ベトナムの挑戦
<写真:tuoitre-vn>
ベトナムは2030年までに世界の「新たな美食の都」となることを目標に掲げ、その可能性を広げる取り組みを進めている。
専門家によると、国際的に評価が高まるベトナム料理をさらに発展させることで、この壮大な目標の実現は可能である。
18日に開催された「ベトナムにおける食文化と移動に関する討論会」では、ベトナム料理の魅力を世界に発信する方法や、観光と食文化を結びつけたプロモーションの可能性が議論された。
会議には国際的な美食専門家やレストラン協会、料理人、サービス産業の代表者らが参加し、具体的な戦略が協議された。
ベトナムレストラン協会(RAV)およびASEANレストラン協会連合(ARAA)のチュ・ホン・ミン会長は、2024年から2025年のASEAN議長国となる機会を活用し、ASEAN諸国間および国際社会での食文化貿易を活性化させる計画を明らかにした。
料理コンテストの開催や中小レストランの運営効率を向上させるトレーニングプログラムなども進める予定である。
さらに、米国レストラン協会(NRA)や世界料理観光協会(WFTA)といった国際的な組織とも連携し、「Global Culinary Travel Awards」や「Culinary Capitals」といった国際的な賞を目指し、ベトナムの都市の世界的な評価を高める取り組みを進めている。
近年のベトナム料理は、その独特の風味だけでなく、持続可能性や創造性、地域社会との連携を強調する方向に進化している。
専門家らは地元の食材を活用し、伝統的な技術と現代的なアプローチを融合させることが今後の成長の鍵になると指摘する。
2020年に導入された「ミシュラングリーンスター」は、持続可能な食文化を象徴する取り組みであり、2024年にはダナン市のレストラン「ネン・ダナン」が国内で初めてグリーンスターを獲得した。
この成功例は、環境保護と経済活動の両立を図る新たなモデルとして注目されている。
現場でも持続可能性と革新の取り組みが進められており、ダナン市のレストラン「ネン」の創業者サマー・レー氏は、地元食材を活用した新しい料理を生み出し、食文化に新たな価値を提供する。
一方、ハノイのミシュラン一つ星レストラン「ザー」のシェフであるサム・チャン氏は、西洋料理技術と地元食材の融合を追求し、新たな可能性を模索している。
また、Grabベトナムの外部関係責任者ダン・トゥイ・チャン氏は、オンラインプラットフォームを活用した飲食店のプロモーションが、ベトナム料理の多様性を世界に広める重要な手段になると強調した。
2030年の「美食の都」実現という目標は野心的ではあるが、持続可能性と創造性を重視した発展を続けることで、達成可能な未来といえる。
ベトナム料理が世界の食文化に与える影響は、今後さらに大きくなることが期待される。
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