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ホーチミンのメトロ1号線、2週間で乗客数300%増加
<写真:baoxaydung.com.vn>
ホーチミン市のメトロ1号線有限会社(HURC1)は、2024年12月22日に商業運行を開始したメトロ1号線が運行開始からわずか2週間で計画値を300%上回る利用者数を記録したことを発表した。
HURC1はこの成果を利用者への利便性向上や、公共交通機関としての利用文化を定着させる取り組みの結果であると強調している。
運行開始から1か月間、運賃を無料とする施策が導入され、多くの地元住民や観光客からの支持を集めた。特に2025年1月1日の元日には、1日当たり27万5144人という過去最高の乗客数を記録するに至った。
現在、メトロ1号線は1日200便の運行を基本とし、乗客の需要が高まる日には最大246便まで増便して対応しており、この柔軟な運行体制が利用者増加を支える一因となっている。
運営開始から現在までの間に、駅構内では1万1041件ものサポートが必要なケースが発生している。この対応事例には障がい者や高齢者への支援、迷子になった子どもへの案内、忘れ物への対応、気分を害した乗客への応急処置などが含まれる。
混雑時には追加のスタッフを配置し、乗降客のスムーズな流れを促す対応が取られている。さらに、駅構内の案内表示システムが改良され、乗客がより正確な情報を得られるよう配慮されている。
また、衛生面でも、車両や駅施設の清掃頻度を増やすことで、快適な環境の維持に努めているという。
一方で、利用者の一部における規範意識の欠如が課題となっている。乗降口付近をふさぐ行為や安全線を越える行動、ドアが閉まりかけている際の無理な乗降といった行動が報告されている。
また、エスカレーターや改札付近での混雑、優先エレベーターの不適切な使用、駅構内での飲食やペットの持ち込み、危険な場所での写真撮影なども問題視される状態である。
加えて、トイレの不適切な使用や子どもの放尿といった行為は、駅施設の衛生環境に悪影響を及ぼしている。
これらの問題は運営スタッフの負担増加のみならず、安全性や設備の維持管理にも悪影響を与えている。HURC1の訴えによると、利用者一人ひとりが規則を守り、公共交通機関を適切に利用することで、より良いサービスの提供が可能になる。
HURC1の担当者は「すべての利用者が適切な行動を心がけることで、メトロ1号線は安全で信頼性が高く、すべての人にとって利用しやすい交通手段の象徴となる」とコメントしている。
今後もメトロ1号線のさらなる発展に向けて、利便性の向上と利用者マナーの浸透が重要な課題として取り組まれる見通しである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。