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25年のベトナム輸出額、前年比12%増を目標
〈写真:vov.vn〉
ベトナム政府は2025年の輸出額を前年比10%〜12%増加させる目標を掲げ、特に高付加価値商品の輸出拡大を図る方針であり、商工省によれば、2025年の貿易収支は200億ドル(約3兆9600億円)以上の黒字を維持する見通しである。
ベトナム繊維公団(Vinatex)は、2025年を新たな成長の時代と位置付け、輸出額を前年比5%〜6%増の45億5000万ドル〜46億ドル(約7035億〜7120億円)に引き上げることを目指している。
同社の総経理であるカオ・フー・ヒエウ氏は、環境・社会・ガバナンス・財務の4つの柱(ESGF)に基づく持続可能な発展を強調し、技術革新と労働者への配慮を組み合わせた競争力強化を進める考えを示した。
農産物分野では、果物の輸出額が7億ドル(約1083億円)を超えると予想されている。
ベトナム果物協会のダン・フック・グエン事務局長によると、ドリアンやパッションフルーツが引き続き主力輸出品となり、中国とEUが主要市場となる見込みである。
品質管理と規制遵守が重要であり、企業と農家が協力して持続可能な成長を実現する必要があると指摘している。ベトナムの輸出は依然として一部の大市場への依存度が高く、経済の変動や政策変更によるリスクが懸念される。
商工省輸出入局のチャン・タン・ハイ副局長は、市場の多様化が不可欠であり、輸出品に対する迅速な対応が求められると述べた。加えて、地域経済との協力を強化し、国境を越えた貿易の推進にも取り組む方針である。
商工省貿易促進局のヴー・バー・フー局長は、自由貿易協定(FTA)の活用を進め、新たな市場の開拓や環境に配慮した「グリーン経済」製品の輸出を推進すると表明した。これにより、企業の競争力を高め、グローバルサプライチェーンへの参画を深める狙いである。
ベトナムの輸出業界は技術革新、デジタル転換、そして市場戦略の多様化を組み合わせることで、2025年の成長目標の達成を目指している。市場の変化に柔軟に対応し、品質管理とブランド構築に注力することが、長期的な輸出拡大の鍵となる。
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